写撃手320のウエポンベイ

軍用全般のあれこれ

コスフォードの百式司偵Ⅲ型

2020-06-15 14:35:05 | 日記
撮影したのは1994年6月、コスフォードでのレストア作業を終えた
ばかりです。
この機体は戦後マレー半島でイギリス軍に接収され、イギリスお決まり
の戦利品としてイギリス本国に搬送されたものだそうで、RAFセント・
ァサン基地で保管・展示され、1980年代にコスフォードに移送され、
1992年にレストァが開始されたそうです。

空力性能を追求した機首からの流麗な段なし風防はⅢ型の特徴
尾翼のマークは南方に展開した81戦隊

後に5式戦が写っていますが、2011年にはヘンドンのRAF博物館
で展示されていました。。

集合排気管から短排気管に変更したのが後期型
これにより速度も若干向上したそうです。
Ⅱ型ではスピンナの先端に始動フックがついていますが、
このⅢ型では廃止されています。
しかし、慣性手動始動、外部始動機を必要としたそうです。
上昇限度は1万mを超えるのに与圧キャビンではないのです。
最高速度は630km/hと当時のどの戦闘機を凌駕する高速なのですが、
武装はなし、高速性能を追求した故というのもなるほどです。
後部風防はⅡ型では横開きでしたが、Ⅲ型では後方スライド式に変更

なお、100式司令の資料本としては、
1975年8月 航空ファン別冊 世界の傑作機 No,64
1982年3月     〃          No.130
1993年1月     〃   新世界の傑作機 No.38
1978年11月 丸メカニック No.13
この中で、丸メカは当時実際に開発に携わった方々が執筆され
エピソードとしては一見の価値があり、また昭和18年4月
陸軍航空総監部 100式式司令部偵察機操縦法 も大変興味深いものです。
オイラはマルサンの1/50とAIRFIXの1/72を50年ほどに作りましたが
もはや遠い記憶です。


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4 コメント

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ラングーン上空 (日野戦車工廠)
2020-06-17 17:56:20
母方の祖父が南方戦線の軍属で、百式に乗って図面を届けにあちこち乗っていたとか。祖父は昭和14年から大手貿易商社の傘下として南方に技術営業委員として赴任していたとか。
モスキートかシーホーネットリクエスト (ハクビ)
2020-06-24 10:36:35
うちの亡くなった父親が調布で通信手として乗る機体が無くなり命拾いしてます。チ号もハ号も機体もアメに比べりゃ話にならないほどダメダメだったそうで。おかげで、枢軸国とコミュニュスト国の兵器にアレルギー持ちになり(w蛇の目とアメの海軍好きに必然的になりました(w
 英駆逐艦に仕留められた羽黒の末裔。その画像でも。
http://imepic.jp/0mLVq517
ハクビさんへ (団長)
2020-06-24 20:14:47
早速拝見させていただきました、
やはり船仕立てでの写激はいいですね~、
帰りの日はやはり用があって出撃できません、
まあそのうちにでもと思っておりますので。
ハクビさんへ (写撃手320)
2020-06-24 21:57:07
23日は6時前に起床、久々の出撃に昂ぶったのですが、
視程がよろしくありません。出撃すべきかどうか迷ったのですが、雨上がりの翌日、南航では距離も遠いので、
これまでの戦訓から出撃を取り止めました。
こんな素晴らしい画像の添付ありがとうございます。
「あたご」、「みょうこう」、「あしがら」、「まや」、「はぐろ」、
であれば、次は「なち」ですかね?
残念ながらシーホーネットはみたことがありません。
飛行するモスキートはカメラに収めていますので、ご用意いたします。

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