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まいにち畑で遊ぶ

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般若心経と非二元

2017年11月17日 | スピリチュアル

半月ぐらい前、阿部敏郎さんと阿純章さんの対談の音声データを聞きました。
阿純章さんは天台宗のお坊さんですが、大学、大学院と東洋哲学を
学ばれた学者さんでもあります。

対談の内容については「般若心経」についてでした。
「般若心経」はお経の中では知名度がダントツですよね。
私も法事などで、お坊さんのお経について「般若心経」を唱えたことがありますが、
その内容が、今でいう「非二元」、「ノンデュアリティ」を
説いているとは知りませんでした。
(注:般若心経は宗派などによって解釈が大きく変わるようです)

個人的に興味深かったところを音声データの中から要約してみました。


  摩訶般若波羅蜜多心経
  (まかはんにゃはらみったしんぎょう)

   摩訶・・・偉大なという意
   般若・・・悟りの知恵の意
   波羅蜜多・・・完成された
   境地に、行くためのエッセンス(真髄)

  観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時 照見五蘊皆空 度一切苦厄
  (かんじざいぼさつ ぎょうじんはんにゃはらみたじ  しょうけんごうんかいくう どいっさいくやく)

   観自在菩薩が深い般若波羅蜜多を修業している時に
   自分の、心も身体も実体がないことに気付いた(悟った)
   これによって一切の苦しみは無くなった

最初の一文がすでに、この世は実体のない世界、幻の世界だということを
言っているのですね。
その後の経文も、表現や言い方を変えて同じ事を言っていて、たとえば、

   眼に見えるものと、それによって心のなかで生じたことも、全て存在しない。
   これら存在しないものへの無知からくる悩みもない。
   この世では老いるということも死ぬということもない。

など、経文のなかに、やたらと無という言葉が出てきます。
最後の方で、

   菩提薩埵は、この発見によって苦しみから逃れ、夢から覚めて
   涅槃というものを体得する。
   ゆえに私たちも、般若の悟りの知恵を体得することは、この上ないものであり、
   このマントラによって一切の苦しみから逃れることができる。
   これは嘘ではない、ゆえに般若波羅蜜多の呪文を唱えましょう。

  羯諦 羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 菩提薩婆訶
  (ぎゃーてい ぎゃーてい はらぎゃーてい はらそうぎゃーてい ぼうぢそわか)

一般には、般若心経のこの部分だけがマントラと思われていますが、
実際には「般若心経」全体が
マントラらしいです。
「般若心経」は、サンスクリット語で(プラジュニャー・パラミタ・フリダヤ)といい、
フリダヤという語は(呪文)という意味であり、逆にスートラ(お経)という
言葉は入っていないそうです。

玄奘三蔵(三蔵法師)が、旅の途中で様々な魔と出会った時、
般若心経を唱えると抜群に効果があったと、弟子が伝記に残しているそうです。

般若心経はこの世は幻想であると説くと同時に、お守りの役目もあるようですね。

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