ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

水芭蕉が咲く季節

2020-03-27 21:56:16 | 草木花


♪夏が来れば 思い出す…

という歌「夏の思い出」(江間章子作詞、中田喜直作曲)の中にも入っているせいか、水芭蕉は初夏の植物のような気がしていた。
   
俳句では、

花と影ひとつに霧の水芭蕉     水原秋櫻子

などの句があるが、「水芭蕉」は夏の季語になっている。
そのことに、以前は何も感じなかった。
それが、植物に関心をもつようになってから、実際に見ていると、水芭蕉が咲くのは、春早いうちだということが分かった。

そして、その花のことで少し調べて分かったことは、そのほかにもいろいろあった。

まず、花だと思っていた白いものは、花ではなく葉が変形したものだということ。
そして、花は、その中にある緑色の柱のような部分に付いているということ。


ウイキペディアには、次のように書かれてある。

湿地に自生し発芽直後の葉間中央から純白の仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる苞を開く。これが花に見えるが仏炎苞は葉の変形したものである。仏炎苞の中央にある円柱状の部分が小さな花が多数集まった花序(かじょ)である。

花に見えるものが花ではない、というところがややこしい。
でも、アジサイの花だって、花に見える部分が花ではなかったはず。
水芭蕉の本当の花は、どれか考えながら見ないといけない。

また、水芭蕉が出てくる冒頭の「夏の思い出」の歌を作曲した中田喜直は、尾瀬には行ったことがないままに作ったということも知った。
中田自身が、後に自らそう語っていた。
知らないまま、いい曲をつけたなあと思うのだ。

そんな水芭蕉の花が、先日行ったいじみの公園の升潟でも出始めていたし、


桜公園の駐車場の近くには、非常にきれいに咲いていた。



さくらよりも早く咲くなんて、水芭蕉の季語は、やはり春がふさわしいのではないかなあ…と思ったよ。

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