ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

8年前にしていた話

2024-09-01 21:35:13 | 「育」業

今日は、9月1日日曜日。

今は、8月下旬に夏休みを終えて学校がすでに始まっている所も多いことだろう。

でも、昔と変わらずに8月いっぱいまで夏休みとした学校は、明日9月2日の月曜日から再開となる。

 

今から8年前は、定年退職前最後の1年だった。

何を子どもたちに話していたのかな、と調べてみたら、原稿が見付かった。

今年はパリ五輪だったが、あの夏にはリオデジャネイロ五輪があったのだった。

こんな話をしていた。

 

 今日から2学期が始まります。

 みんなが、今日元気に学校に来てくれたことが一番うれしいです。

 1学期の終業式に、「夏休み中に、生きていなさいよ。死ぬんじゃないぞ。」と、話しましたが、その約束を守ってくれて、本当にありがとう。

 それと、家の人のために、毎日家のお仕事はしましたか?

 夏休みには、みなさんにはいろいろな思い出ができたことでしょう。私は、どこへも旅行に出たりはしませんでした。だから、テレビでリオデジャネイロ五輪を見たことが、一番の思い出になります。日本選手ががんばって、たくさんのメダルを取ったことは大きな喜びでしたが、メダルを取るような人は、ただその種目のスポーツの技だけでなく、心もすばらしいことをたくさん見せてもらいました。

 例えば、柔道では、男子73キロ級で優勝した日本の大野選手です。優勝した後も、大野選手は叫んだりガッツポーズをしたりすることなく、静かに一礼をして会場を去りました。

 「相手を敬おうと思っていた。冷静にきれいな礼もできた。日本の心を見せられる場でもあるので、よく気持ちを抑えられたと思う。」と言っています。つまり、優勝したからと自分だけ喜んで騒ぐのではなく、一緒に戦った相手の負けた気持ちも考え、きちんとお辞儀をしたという訳です。

 もう1つは、体操の個人総合で優勝した内村選手と2位になったオレグ選手のことです。最後の鉄棒の種目で、内村選手は難しい技を次々に決めて、逆転しました。2位になったウクライナという国のオレグ選手は、ほんの少しの差で、内村選手に負けてしまいました。

 その後、他の国の取材をする人からのインタビューで、「内村選手は、審判にひいきされているのじゃないか。」という質問がありました。その質問に、2位になったオレグ選手は、「審判が点数をつけるということは、フェアで神聖なものだとみんなが知っています。内村選手は、いつも高い点数を取ってきています。彼は世界で一番かっこいい人物だと思います。僕はこれからも一緒に内村選手と競技をしていきたい」と答えています。内村選手は、「今日はとてもすごい戦いを見せられたと思う。次に戦ったら、オレグ選手にはかなわないかもしれない。でも、これからも一緒に体操の面白さ・すごさを伝えていきたい。」と話しています。

 こんなふうに、一流のすごい技や戦いぶりを見せられる選手たちは、自分だけでなく一緒に戦う相手の人をも大切にできるのだな、と感心しました。

 皆さんにも、行事でも、勉強でも、ふだんの生活でも、自分のめあてに向かって、あきらめずにがんばって、自分の力を高めていってほしいと思います。そして、周りの人や他の人たちをも大切にして、お互いの力を高めていってほしいと思います。2学期は、学習発表会や児童会祭りなど、自分ががんばり周りのみんなと取り組むことがたくさん予定されています。

 自分も、他の人も大切にして、力を合わせてがんばり、楽しく力をつけていく2学期にしましょう。

 

…こんな話をしていたようだ。

夏休みが終わると、学校に行きたくない子が増える、ということを扱うワイドショーなども多い。

どうか再開した学校生活が楽しい毎日でありますように。

 

 

コメント (2)
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