ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

オフ恒例、つらい移籍続出の事情

2011-12-26 22:45:52 | アルビレックス新潟
アルビレックス新潟は、J1に昇格して10シーズンを戦ってきた。
10年間、一度もJ2落ちがないのは、すばらしい。
しかしながら、この10年間の順位の推移は、6位~14位。
ここ数年は、新潟からレギュラー選手の他チームへの移籍が目立つ。
今オフも、アルビレックス新潟のレギュラー選手たちの他チームへの移籍が続々と決まっている。
その理由は、移籍先のチームの方が、
① 活躍の場がある
② 年俸が高い
③ 注目度・知名度が高い
などの利点を持っているからだ。

今季は、DF千葉和彦選手が、サンフレッチェ広島へ。
FWチョ・ヨンチョル選手が、大宮アルディージャへ。
そして、DF酒井高徳選手が、ドイツ・シュツットガルトへ。
いずれも、スピードのある、新潟になくてはならない選手たちだった。
それぞれが、初めて大活躍をしたのが、このアルビレックス新潟というチームに所属してからだ。
サポーターたちに愛され、期待も大きかった選手たちだ。
新潟にいて、活躍したから、それぞれU-22の日本や韓国代表に選ばれたりした。
活躍の場はあるのに、彼らは、新潟を去って行く。
だから、理由は①ではないことが多い。

この中では、②や③の理由が多いようだ。
日本の地方都市のクラブである。
選手やチームスタッフ人件費を見よ。
平成22年度のデータで、J1の各チーム平均は、14億2400万円。
鹿島20億400万円、浦和22億8200万円、大宮18億5000万円、名古屋21億3300万円、ガンバ大阪17億7300万円…などと、並ぶ。
昨年はJ2、今年はJ1で、史上初の連続優勝を飾った柏レイソルは、昨年はJ2であったが、14億8500万円をかけている。
新潟は、9億1000万円。
ここより少ないのは、仙台8億5800万円、山形7億8700万円、湘南6億4600万円でしかない。
仙台は、この年再昇格したばかりであったし、湘南は昨年、山形は今年、いずれもJ2降格となってしまった。
いずれも地方都市である。
大都市は、大企業がスポンサーにつきやすい。
しかし、地方に大企業は少ない。
大企業がスポンサーについていると、やはりその広告収入は多い。
必然的に、選手への人件費、年棒も高くなる。
選手生命は、長くない。
だから、より年棒の高いところへ行って仕事をするのは、プロとして当然のことだと思う。
また、そういうチームの方が、普通は良い選手が集まり、必然的に活躍するとさらに上のカテゴリー(海外など)から声がかかる。

結果として、新潟は、育てた選手が、外から引き抜かれるという憂き目にあう訳だ。
仕方がないとはいえ、応援する側としては、ここ数年、オフにはつらい思いをしているのである。
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