ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

長崎市平和祈念式典の報道を見て

2022-08-09 21:48:47 | ひと
8月9日。
長崎に原爆が投下された日。
広島には行ったことがあるので、原爆ドームを見たり原爆資料館に入って展示物を見たりしたことはある。
だが、長崎には行ったことがない。
広島に次ぐ、2番目の被爆地、長崎。
だからといって関心を薄くしてはいけないという思いがある。

今年も長崎市平和祈念式典が行われた。
記念式典ではなく「祈念式典」。
死者を慰霊し、世界の恒久平和を祈念するための式典だ。

式典の中で、長崎市の田上市長が平和宣言を読み上げた。
その中で印象的だったのは、「核兵器を持っていても使われないだろうというのは幻想だ」ということを言っていたことだ。
ウクライナへの侵攻で、ロシアは、核の使用をほのめかして脅かしていることを上げて言っていた。
そのうえで、「核兵器をなくすことが、未来を守るための唯一の現実的な道だ」と訴えた。

また、被爆者の代表として「平和の誓い」を読み上げた、82歳の宮田さん。
被爆したのは5歳のときだった。
その誓いの中にあった言葉。
「ウクライナに鳴り響く空襲警報のサイレンは、あのピカドンの恐怖そのものだった」
ここでも、自身の77年前の被爆体験と現在のウクライナ侵攻を重ねながら、核廃絶を訴えていた。

77年前の惨禍も、現在のウクライナの危機も、どちらも自分たちのものとして考えていることが分かり、切実感があった。
たしかにそうなのだ。
他人ごとでなく自分ごとに感じられることが、平和に近づく一歩なのだ。
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