ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

やっぱアリス、いいわあ!

2022-05-20 21:40:04 | うた
昨夜10時、NHKの音楽番組「SONGS」を見た。
昨日のゲストは、われわれには懐かしいというか、うれしいアリスの登場だった。



いつもこの番組では、MCの大泉洋のちょっと饒舌な話し方が気になるのだが、昨夜はミュージック界の大御所(?)的な3人組を前に、それはちょっと控えていたようだった。

番組の構成もよかった。
最初に「冬の稲妻」を歌って場が盛り上がった後、アリス結成からの10年間の軌跡や、中国からの招きで行った上海でのコンサートを紹介した。
3人のバックには、何十人かの昔からのファンの人たちがいて、その中には上海コンサートまで行った人も2人いた。
成田からチャーター機に乗って、初めて中国本土で行われる上海のコンサートに、200人くらいも行ったというのだから、当時のアリスの人気・勢いが分かる。
そのアリスが、売れるようになるまで時間がかかった話も、すでに知っていたとはいえ、苦労話は、今聞いても面白いものだった。

番組では、昔のヒット曲が次々と披露された。
なつかしい…!
アリスのヒット曲の数々は、私自身の学生時代と重なる。
最初にファンになったのは、大学1年生当時の「遠くで汽笛を聞きながら」だった。



この歌には、あの当時の自分が強く共感できるところがあった。
新潟に帰省した際には、弟が弾くギターに合わせて2人でよく歌ったものだった。

その後に、ヒットをねらった「冬の稲妻」が見事に当たって、一挙にメジャーになった。
それ以降は、「涙の誓い」「ジョニーの子守歌」「チャンピオン」と、大ヒットが続いた。
私自身も、出る曲、出るアルバム、それぞれ気に入って次々に購入したものだった。



彼らの歌は、サウンド的にカッコよさがあり、歌の中には気持ちのストレートな繊細さが表れるものも多かった。
そんなところが、若い自分の心情によく合った。

昨日の番組での会話を聞いてみて思ったのだが、カッコよさは谷村新司が、ストレートな気持ちは堀内孝雄が、それぞれ担っていたのかもしれない。
そして、間に音楽をよく知った矢沢透がいることが強みだったのじゃないか、とも。
番組の中でもふれていたが、堀内は谷村に対するライバル意識が強かった。
それを和らげてくれるような矢沢の存在があった。
3人の適度な距離感が、なれ合いではない緊張感を生み、よい音楽を生んできた。
そんなことがよく分かった。

その3人が70歳を超えて、また3人での活動を続けている。
昨年出された「告白」という曲は、この番組内でも歌われたが、最近の私のお気に入りでもある。



「あなたが好きだ あなたが好きだ」というフレーズで始まるこの曲は、長年サポートしてくれたファンへのお礼の歌でもあるという。
これを初めて聴いたとき、「アリスサウンド」そのものだと思えた。
何年、いや何十年たっても変わらない魅力があることを聴かせてくれた。
彼らの曲を聴くと、元気が出てくる。
実にうれしい。

やっぱアリス、いいわあ!
若い頃も、そして今も。
アリスを好きでよかった。
そう思わせてくれるいい時間だった。
コメント
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