東日本大震災から7年になる。
メディアでは、思い出したようにたくさんの番組が作られたり特集記事が掲載されたりしている。
今日のNHK「クローズアップ現代+」は、「震災をつづった子ども 7年後それぞれの決意」という内容だった。
震災直後に、自分の体験や気持ちを、作文につづった子どもたちがいた。番組では、小学生だった子どもたちが、今、社会人や大学生や高校生となっている姿と、当時の作文を紹介していた。
「はじめて見た物は、たくさんの死たい」
「夢だったらいいなー」
「前みたいにもどってほしい」
…などという表現をしていた。
クローズアップ現代は、2011年6月、作文を書いた子どもたちを取材し、彼らの言葉で語られた震災を記録したことがあったのだそうだ。
あれから7年。当時の子どもたちは、いま何を思っているのかを取材した番組だった。
復興は進んでいないこと。
住んでいた街の景色がすっかり変わってしまったこと。
震災前の風景を思い出したくても、思い出せなくなっていること。
そんなことを語る7年後の子どもたちがいた。
幸いに思うことは、未来に向かって、今、前向きに生きていることを映し出すものが多かったことだ。
NHKの番組紹介のHPには、ほかにも子どもたちの現在の心境が紹介されていた。
【地元に帰っても一面更地のまま変わらない地域がある。『忘れられているのかなぁ』と思う】
…当時、小1。震災をきっかけに横浜に移住。いまの日本はオリンピックが優先されているが、復興を優先してほしいと感じている。
【蛇口をひねれば水が出て、電気がつく当たり前の生活を幸せと感じる】
…当時、小6。大学に進学。教員免許を取得し、英語に携わる仕事を目指している。ゆくゆくは地元に戻りたい。
【避難生活でたくさんの人とコミュニケーションをとる中で、人の心について考えるようになった】
…当時、小6。小学校での避難生活が長かった。現在、大学で心理学を専攻。
【身近な人が生きているのが当たり前で、その大切さにいなくなってから気づく。命の大切さに気づいておいたほうがいいと思う】
…当時、小3。家族に被害はなかったが友だちが亡くなっている。
【転校先で友だちがなかなかできなかったが、新しい友だちができたり、前の学校の友だちに励まされたりした。友だちの力や支えは大きい。海を見ると怖くなる。他県の友だちに話してもわかってもらえない】
…当時、小2。いまは、バンドのライブ映像に影響を受け、アーティストの活動を裏方として支える演出の仕事に関心を寄せている。
【震災がなければ出会えなかった人もいっぱいいる。震災はないほうがよかったが、起こったことをくよくよせず、前向きに明るく生きるほうが楽しいと思えるようになった】
…当時、中1。大学1年の時には徳島のボランティア団体に呼ばれ、被災者として小中高生が集まる合宿に参加。
まだあるのだが、前を向いて歩んでいる姿が多く、希望を感じた。
だからよいという訳ではない。
復興は、進んでいないのだ。
仮に進んでいるように見えるところがあっても、被災した心に復興はないのだ、と感じた。
前と同じように戻ることは、ない。
だから、復興はない。
過去を見、現在を見つめ、新たに未来と向き合っていくほかはないのだ。
復興ではなく、それは「再構築」の営みなのだと思った。
今日の7年たった子どもたちの姿が、それを教えてくれた。
メディアでは、思い出したようにたくさんの番組が作られたり特集記事が掲載されたりしている。
今日のNHK「クローズアップ現代+」は、「震災をつづった子ども 7年後それぞれの決意」という内容だった。
震災直後に、自分の体験や気持ちを、作文につづった子どもたちがいた。番組では、小学生だった子どもたちが、今、社会人や大学生や高校生となっている姿と、当時の作文を紹介していた。
「はじめて見た物は、たくさんの死たい」
「夢だったらいいなー」
「前みたいにもどってほしい」
…などという表現をしていた。
クローズアップ現代は、2011年6月、作文を書いた子どもたちを取材し、彼らの言葉で語られた震災を記録したことがあったのだそうだ。
あれから7年。当時の子どもたちは、いま何を思っているのかを取材した番組だった。
復興は進んでいないこと。
住んでいた街の景色がすっかり変わってしまったこと。
震災前の風景を思い出したくても、思い出せなくなっていること。
そんなことを語る7年後の子どもたちがいた。
幸いに思うことは、未来に向かって、今、前向きに生きていることを映し出すものが多かったことだ。
NHKの番組紹介のHPには、ほかにも子どもたちの現在の心境が紹介されていた。
【地元に帰っても一面更地のまま変わらない地域がある。『忘れられているのかなぁ』と思う】
…当時、小1。震災をきっかけに横浜に移住。いまの日本はオリンピックが優先されているが、復興を優先してほしいと感じている。
【蛇口をひねれば水が出て、電気がつく当たり前の生活を幸せと感じる】
…当時、小6。大学に進学。教員免許を取得し、英語に携わる仕事を目指している。ゆくゆくは地元に戻りたい。
【避難生活でたくさんの人とコミュニケーションをとる中で、人の心について考えるようになった】
…当時、小6。小学校での避難生活が長かった。現在、大学で心理学を専攻。
【身近な人が生きているのが当たり前で、その大切さにいなくなってから気づく。命の大切さに気づいておいたほうがいいと思う】
…当時、小3。家族に被害はなかったが友だちが亡くなっている。
【転校先で友だちがなかなかできなかったが、新しい友だちができたり、前の学校の友だちに励まされたりした。友だちの力や支えは大きい。海を見ると怖くなる。他県の友だちに話してもわかってもらえない】
…当時、小2。いまは、バンドのライブ映像に影響を受け、アーティストの活動を裏方として支える演出の仕事に関心を寄せている。
【震災がなければ出会えなかった人もいっぱいいる。震災はないほうがよかったが、起こったことをくよくよせず、前向きに明るく生きるほうが楽しいと思えるようになった】
…当時、中1。大学1年の時には徳島のボランティア団体に呼ばれ、被災者として小中高生が集まる合宿に参加。
まだあるのだが、前を向いて歩んでいる姿が多く、希望を感じた。
だからよいという訳ではない。
復興は、進んでいないのだ。
仮に進んでいるように見えるところがあっても、被災した心に復興はないのだ、と感じた。
前と同じように戻ることは、ない。
だから、復興はない。
過去を見、現在を見つめ、新たに未来と向き合っていくほかはないのだ。
復興ではなく、それは「再構築」の営みなのだと思った。
今日の7年たった子どもたちの姿が、それを教えてくれた。