ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

「3月9日」という歌

2018-03-09 22:52:39 | うた
今日は、3月9日だね。
歌があったよね。

そんなことを、朝、娘が言った。
記憶に障害を負ったとはいえ、印象的な日や人の誕生日は忘れていない。
3日前の3月6日には、「小学校時代の先生の誕生日だ」と言っていたし、3月10日は、娘が1歳になる直前に亡くなったじいちゃん(私の父)の誕生日だ、とも言っていた。
3・11の日付も、病に倒れる前に経験したから、何が起こった日なのかは覚えている。
互いに歌詞はうろ覚えだったが、メロディーを口ずさんで娘と私は、顔を見合わせ笑ったのであった。


さて、「3月9日」という歌。
レミオロメンが大ヒットさせた「粉雪」のシングルCDのカップリング曲だった。
中学や高校の卒業式がこの日付の頃に行われるから、ヒットした頃は卒業時によく歌われていた。
12年前に勤めていたところでは、小学6年生たちが自分たちでこの歌を歌いたいと選曲したまではよかったが、結構キーが低くて、子どもたち特に女子たちがうまく歌えず、式場の雰囲気が沈んでしまったことを思い出す。

忘れてしまった歌詞を読みながら、改めて意味を考え、卒業式の歌としてよかったのかな、と考えてみたい。


流れる季節の真ん中で ふと日の長さを感じます
せわしく過ぎる日々の中に 私とあなたで夢を描く

3月の風に想いをのせて 桜のつぼみは春へとつづきます

溢れ出す光の粒が 少しずつ朝を暖めます
大きなあくびをした後に 少し照れてるあなたの横で

新たな世界の入口に立ち 気づいたことは1人じゃないってこと

瞳を閉じればあなたが まぶたのうらにいることで
どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私もそうでありたい

砂ぼこり運ぶつむじ風 洗濯物に絡まりますが
昼前の空の白い月は なんだかきれいで見とれました

上手くはいかぬこともあるけど 天を仰げばそれさえ小さくて

青い空は凛と澄んで 羊雲は静かに揺れる
花咲くを待つ喜びを 分かち合えるのであればそれは幸せ

この先も隣でそっと微笑んで

瞳を閉じればあなたが まぶたのうらにいることで
どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私もそうでありたい



こうして歌詞を読んでみると、2人の愛の歌だと思うのだ。
「この先も隣でそっと微笑んで」というあたりは、特にそうだ。
卒業式の歌ではないよなあ、と。

でも、
「新たな世界の入口に立ち 気づいたことは1人じゃないってこと」や
「上手くはいかぬこともあるけど 天を仰げばそれさえ小さくて」
などの表現は、新しい旅立ちによいかもしれない。

さらに、
「瞳を閉じればあなたが まぶたのうらにいることで
どれほど強くなれたでしょう あなたにとって私もそうでありたい」
というあたりは、仲間との絆の思い出を胸に、これからの決意を語っているようにも感じられる。

不安の中の未来への希望、仲間との絆…と考えると、卒業式に歌いたい歌となるのかもしれない。

今日は、出勤する途上でも、帰宅に際しても、車内でこの「3月9日」を聴きながら運転していたのであった。
コメント
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