癒し系獣医師の動物病院開業日誌

アニマルセラピー団体で活動している癒し系獣医師。農業団体職員から脱サラし、動物病院を開業しています!

病的ペットロス

2012年01月03日 | Weblog
今日は、半日勤務でした。
まだ、交通機関も空いていました。
明日からは、出勤の人もいるでしょうね。私も明日も勤務です。

一日悪天候の日です。
ふぶき混じりの天候で寒い。
これから、冬は長いですが、雪かきさえなければねぇ。

正常なペットロスは必要ですが、病的なペットロスは対処が必要です。
正常なペットロスと異なり、時と共に回復しないのが病的ペットロスです。
異常な悲しみや不安、抑うつ状態を基本とした随伴症状が起きて中々立ち直れなくなることもあります。こうなると、医学的対処が必要となります。

日本でも病的ペットロスが増えつつあるようです。
背景には当然、「孤独」があります。

高齢化、離婚、少子化、核家族化etc
これらを背景にして「ペット」がその孤独を生める役割をにないつつあるのです。
過剰な濃密化となると病的なペットロスになる可能性が出てきます。

しかして、ペットロスになっても社会的には「たかがペットが死んだくらいで」という認識があるとすれば、病気からますます立ち直りにくくなります。
日本にはまだ支援体制があるとは思えません。
今後もっと社会での認識と支援体制を検討すべき時代になってきたと思います。

イギリスでh1994年からペットロスに対する支援ボランティア活動が盛んなようです。
相談者は90%が女性で、34%がひとり暮らしだそうです。死別した動物は68%が犬とのこと。

まだまだ日本では「ペットロス」に対する社会的認識が低い中で、海外での取り組みも参考にすべきかもしれませんね。