改札の通り方

今、長野駅にいます。朝8時の新幹線で東京を出て、これからまた長野から東京へ戻ります。愛する息子と改札口で1週間ぶりの感激の再会。しかし、私の顔を見るなり、「おかあさまぁ～、アイスクリーム食いてぇ～」です。そんなわけでマダムJudyさまは、長野に、アイスクリームとたこ焼きを食べにきました。長野滞在時間約1時間。そういえば、東京駅でも長野駅でも改札口をスムーズに出られませんでした。どうしても、出口でガシャッと遮断されてしまうのです。周りの人々が手慣れた感じでスイスイと改札口を通り抜けていきます。最近は、カードをかざすだけで、通れるんですね。しかも改札を通る時、だれも歩調が変わらないことに驚きです。向こうの方から歩いてきて、全く何事もなかったかのように、手をかざすだけで、スルリと改札を抜けていきます。
かっこいいー。私もあのように改札を通ってみたい。ほとんど電車に乗ることがないので、なかなか練習もできないのです。
私はだいたいいつも、まず改札の前で、立ち止まり、切符の表とか裏とか確かめて入れます。そして、2歩ぐらい歩き、切符が出てくるところまで参りますと、切符が出てこないことに気付き...同時に、ガシャッと、無惨に遮断されてしまいます。
エッ～どーしよう、とオロオロしておりますと、駅員さんが来て下さり、通してくれます。私の後ろにいた人達は、「なにやってんのぉー！」的な怒りのオーラを私に向け、他の改札へ回っていきます。何だか、私は、ひとりだけ未来にタイムスリップした気持ちになります。
今日は、どうして2回も不成功に終わったか、理由がわかりました。
切符と一緒に領収書も入れていたのです。切符は特急券も乗車券も一緒になっていて1枚なんですね。領収書は、少し大きいだけで、その乗車券とそっくりなのですもん。
原因がわかったので、東京駅の北の丸の改札を出るときは自信に満ちていました。
これで私も未来の人の仲間入りだ！！と、希望に満ちて、かっこよく、改札に切符を挿入しました。いつも遮断されるはずのバーが出ない！やったー！！成功です。しかし、改札から、切符が出てきません。また、立ち止まる羽目に。息子に「どうしよう、また、切符が出てこないよ～ん。」
息子が「何言ってるの？もう出口だから、切符は出ないんだよっ！！早く来なよ！皆の迷惑だ
よ！」と、怒られました。そうでした。そうでした。出口は切符は出ないんでした。バリバリのキャリアウーマンのように、スーツにパンプス姿で、背筋はまっすぐ、顔の角度は5度アップ気味で、きびきびとかっこよく改札をすり抜ける自分をイメージしすぎる余り、意外なことを忘れておりました。
今度六本木の駅で、何度も改札を出たり入ったりしている美しい不思議なマダムを見かけたら、練習しているんだな～と応援してやって下さい。