今週は、ひとつショックなことがあった。
六本木から歩いても10分くらいのところにある南麻布に新しい介護施設が今建てられているのだが、
申込したがダメだったのです。
父の体力がときに限界になるときがあり、
うつ気味になることもたまにあったり、
母の認知症もひどくなっている。
1年前はまだ話しかけても、何らかの反応を示してくれて、意味はわからないけれど言葉のキャッチボールはできた。
今は話しかけても、ほぼ無視か、かなりトンチンカン。
私もできるだけ手伝っているけれど、両親といつも一緒に生活ができるわけではないので、どうしても父の負担が大きくなっていく。
2年前から、ケアマネージャーさんに、そろそろ施設に入れることを考えた方がいいと言われ続けていたけれど、
1年前にようやく父が考えたいと私に言ってきた。
それでも、申込をすると、やっぱり最後まで自分が面倒みたい、と言ったり、気持ちが揺らいでいるようだった。
それは私も同じだった。
後ろめたさもあるし、母が可哀想になったり、父が一人になるとものすごく寂しくなるんじゃないかと思ったり、あれこれと思いは尽きない。
施設に入れても、好きなときに自宅に帰ってきてもいいらしいから、もう少し気楽にお願いしようよ、と父と何度も話し合った。
父は、母を愛しているから、後悔することがないよう、できるだけ自分がお世話をしてあげたいと、施設入りをなかなか受け入れなかったが、ときどき父のストレスは、私に爆発する。
その上、父の体重もずいぶん減ってしまった。
だからといって、私が実家に住むことも出来ないし、主人や義理の母の手前、自分の両親を自宅で引き取ることも出来ない。
結局、今回の施設は、家から近いこともあり、有栖川公園の前でとても環境もいいので、ここなら!と思って、ようやく申込をしたのだ。
ケアマネージャーさんも、要介護5、老々介護、娘は癌ということもあり、条件は揃っているので、審査に通るのではないかとの話しだった。
しかし・・・まったくというほど引っかからなかったのだ。
550人ほどの応募で、355番目。
200人が定員なので、全然ダメダメ。
そんなに要介護5で高齢の人が多いのだろうか。
入所するまで一体、何年かかるのだ、と言う感じ。
結局、ヘルパーさんも嫌がっていた父を説得して、
来月から毎日ヘルパーさんにお風呂だけお願いすることになった。
後は今まで通り、デイケアとショートステイを組み合わせて何とかやっていくしかない。
今日も、夕方、実家で今夜と明日の分の食事を作って、母をお風呂に入れて、歯みがきして、ふ~ぅ、と言う感じ。
それから家に帰って、また食事を作るのだから、最近は自分のことを『笑顔宅急便』と名付けている(笑)
どこへ行っても、どんな話しでも、笑いながらその場の空気を盛り立てないと、自分が疲れてしまう。
何しろ、母は、歯みがきひとつするのも大変。
30分近くかかることもある。
うがいをしないで飲み込んだり、口に含んだお水をずっと口の中に入れっぱなしで、ぺーしようと言ってもギュッと閉じてお水を吐き出してくれないのだ。
その上、その辺にべーっと出してしまったりすることもある。
歯を失ったら、食事ができなくなっていくので、歯みがきは欠かせない。
認知症が進むのと比例して、歯周病もひどくなっていく。
義理の父の時も、歯科医師の息子が二人もいるというのに、なぜか私が、ガーゼで口の中の痰を拭き取ったりと頻繁に口腔内のケアをよくしていたものだが、
今回も、『ママの専属歯医者さんですよ~』と言って、とても真剣に母の口の中のケアをしている。
大変だけれど、でもね・・、歯みがきが終わると、母がとてもいい顔になるの。
ニッコリ笑って、すいませんね~、と言うの~。
きっと私のこと、誰だか分からないと思うんだけど。
そして「奥さま、おきれいですねぇ~♪」と言って、今度は暖かいタオルで顔を拭いてあげる。
そうすると、キレイという言葉には不思議と反応して、
母が、あらーやーねーと言うかのように、恥ずかしそうに微笑むのです。
「女優さんに間違えられるでしょう」と、また私が話しかけると、
私の頬を嬉しそうに触りながら、笑うのです。
だから、「もっとキレイになりましょうね」と、化粧水やクリームを顔に塗ってあげます。
「あら~、シワがなくなりましたよ~」などと笑い合いながら♪
言葉が通じなくても、通じててもどうでもよくなってくる。
この時間は、洗面所での母と娘の二人だけのホッとする時間だったりするのです。
父には見せられないけれど、癌で辛かったとき、この時間にふっと母の前で笑顔を見せながらも涙を流してしまったことも何度かあった。
きっともう私の悲しみもなにもかも、理解してもらえないとはわかっていても、母の顔や手に触れていると癒された。
そして、不思議なことに、頬につたった涙を何度か拭いてくれた。
どんなに記憶が失われても、言葉が通じなくても、母とはどこかでつながっている、と確信する時間だ。
なんだか、こうやって書いていたら、入所できなくてよかったと思えるようになってきた。
きっとこれも神様の仕業かも!
ママをもっと綺麗にしてあげよう。
ママとの時間をもっと楽しもう。
魂と魂の会話だワ!
これも私の運命ね、しっかり受け入れよう♪
六本木から歩いても10分くらいのところにある南麻布に新しい介護施設が今建てられているのだが、
申込したがダメだったのです。
父の体力がときに限界になるときがあり、
うつ気味になることもたまにあったり、
母の認知症もひどくなっている。
1年前はまだ話しかけても、何らかの反応を示してくれて、意味はわからないけれど言葉のキャッチボールはできた。
今は話しかけても、ほぼ無視か、かなりトンチンカン。
私もできるだけ手伝っているけれど、両親といつも一緒に生活ができるわけではないので、どうしても父の負担が大きくなっていく。
2年前から、ケアマネージャーさんに、そろそろ施設に入れることを考えた方がいいと言われ続けていたけれど、
1年前にようやく父が考えたいと私に言ってきた。
それでも、申込をすると、やっぱり最後まで自分が面倒みたい、と言ったり、気持ちが揺らいでいるようだった。
それは私も同じだった。
後ろめたさもあるし、母が可哀想になったり、父が一人になるとものすごく寂しくなるんじゃないかと思ったり、あれこれと思いは尽きない。
施設に入れても、好きなときに自宅に帰ってきてもいいらしいから、もう少し気楽にお願いしようよ、と父と何度も話し合った。
父は、母を愛しているから、後悔することがないよう、できるだけ自分がお世話をしてあげたいと、施設入りをなかなか受け入れなかったが、ときどき父のストレスは、私に爆発する。
その上、父の体重もずいぶん減ってしまった。
だからといって、私が実家に住むことも出来ないし、主人や義理の母の手前、自分の両親を自宅で引き取ることも出来ない。
結局、今回の施設は、家から近いこともあり、有栖川公園の前でとても環境もいいので、ここなら!と思って、ようやく申込をしたのだ。
ケアマネージャーさんも、要介護5、老々介護、娘は癌ということもあり、条件は揃っているので、審査に通るのではないかとの話しだった。
しかし・・・まったくというほど引っかからなかったのだ。
550人ほどの応募で、355番目。
200人が定員なので、全然ダメダメ。
そんなに要介護5で高齢の人が多いのだろうか。
入所するまで一体、何年かかるのだ、と言う感じ。
結局、ヘルパーさんも嫌がっていた父を説得して、
来月から毎日ヘルパーさんにお風呂だけお願いすることになった。
後は今まで通り、デイケアとショートステイを組み合わせて何とかやっていくしかない。
今日も、夕方、実家で今夜と明日の分の食事を作って、母をお風呂に入れて、歯みがきして、ふ~ぅ、と言う感じ。
それから家に帰って、また食事を作るのだから、最近は自分のことを『笑顔宅急便』と名付けている(笑)
どこへ行っても、どんな話しでも、笑いながらその場の空気を盛り立てないと、自分が疲れてしまう。
何しろ、母は、歯みがきひとつするのも大変。
30分近くかかることもある。
うがいをしないで飲み込んだり、口に含んだお水をずっと口の中に入れっぱなしで、ぺーしようと言ってもギュッと閉じてお水を吐き出してくれないのだ。
その上、その辺にべーっと出してしまったりすることもある。
歯を失ったら、食事ができなくなっていくので、歯みがきは欠かせない。
認知症が進むのと比例して、歯周病もひどくなっていく。
義理の父の時も、歯科医師の息子が二人もいるというのに、なぜか私が、ガーゼで口の中の痰を拭き取ったりと頻繁に口腔内のケアをよくしていたものだが、
今回も、『ママの専属歯医者さんですよ~』と言って、とても真剣に母の口の中のケアをしている。
大変だけれど、でもね・・、歯みがきが終わると、母がとてもいい顔になるの。
ニッコリ笑って、すいませんね~、と言うの~。
きっと私のこと、誰だか分からないと思うんだけど。
そして「奥さま、おきれいですねぇ~♪」と言って、今度は暖かいタオルで顔を拭いてあげる。
そうすると、キレイという言葉には不思議と反応して、
母が、あらーやーねーと言うかのように、恥ずかしそうに微笑むのです。
「女優さんに間違えられるでしょう」と、また私が話しかけると、
私の頬を嬉しそうに触りながら、笑うのです。
だから、「もっとキレイになりましょうね」と、化粧水やクリームを顔に塗ってあげます。
「あら~、シワがなくなりましたよ~」などと笑い合いながら♪
言葉が通じなくても、通じててもどうでもよくなってくる。
この時間は、洗面所での母と娘の二人だけのホッとする時間だったりするのです。
父には見せられないけれど、癌で辛かったとき、この時間にふっと母の前で笑顔を見せながらも涙を流してしまったことも何度かあった。
きっともう私の悲しみもなにもかも、理解してもらえないとはわかっていても、母の顔や手に触れていると癒された。
そして、不思議なことに、頬につたった涙を何度か拭いてくれた。
どんなに記憶が失われても、言葉が通じなくても、母とはどこかでつながっている、と確信する時間だ。
なんだか、こうやって書いていたら、入所できなくてよかったと思えるようになってきた。
きっとこれも神様の仕業かも!
ママをもっと綺麗にしてあげよう。
ママとの時間をもっと楽しもう。
魂と魂の会話だワ!
これも私の運命ね、しっかり受け入れよう♪
いつかJudyさんの個人セッションを受けたいと思っている者です。Judyさんのお人柄が素敵で、ブログを拝見していました。
お母様の介護の件、本当に大変な日々だと思います。施設の件は、恐らく経済的余裕があるために優先順位が低いのだと思います。
私事ですが、夫に介護が必要になった時、自分は仕事を続けながら、夫の生活を快適に、なおかつ一緒に暮らしたい・・・と考え色々探していました。私には高級過ぎて手が届きませんが、サンシティ銀座ロイヤルケアは如何でしょう?お父様も同じ施設内で快適に暮らすことができると思います。お節介で、的外れな事を申し上げているのかもしれませんが、ご興味があれば一度HPをご覧くださいませ。
母も認知証で介護ど3で症状が硬くなり、会話など意思疎通ができません
judyさんのように笑顔で対応出来なく腎臓のドナーの母を怒っている自分に情けなくなり毎晩後悔しています、私もJudyさんの個人セッションを受けたいと思っています
コメントありがとうございます。
銀座ロイヤルケア、ご親切にありがとうございます。
義理の母に相談されたとき、こちらをお勧めしたことがありました。素敵なホームですよね。
確かに高級でしたが、とても安心できるし、明るいイメージでした。
私の父は、とても神経質だし、どこかに属することが嫌いな人なので、性格上、施設は無理と自分で断言しているので、これまた困ったことです。
どちらにせよ、私が両親の経済的サポートをしているので、私だけの財力では高級老人ホームは手が届きませんし・・
でも自宅の近くで手頃な有料老人ホームも見に行ったりしました。
しかし、このレベルの有料と比べると、港区の施設は、有料に負けないほど、とても充実しているように思います。
母が入所したら、父が一人になるので、次は父のマンションを私の自宅そばに買い直す必要があるかもしれないし、色々検討しています。本当に難しい問題ですね。
自分が老人になったときは、ユニークな老人ホームが色々できていると、いいですね~♪
お母様、大変ですね。
よくわかります。
私も母が認知症と判断されて、だんだん色々なことがわからなくなって、母の面影が薄れていく頃、よく怒りまくっていましたよ。
ウサギさんと同じように、そのあと、よく後悔したり、自己嫌悪に陥っていました。
今思うと、母が変わっていく姿を受け入れられなかったのかも、と思います。
そんなに人間、強くないし、そうそう今までの気持ちを切り替えることも簡単にできないものです。
私も今の対応ができるまで時間がかかりました。
今だって、思うようにならないとときどき、イラッとしますよ~!
相手も、トボケているんだから、自分も少しトボケてみよう~、くらいの気楽な気持ちで接することも、ときには大事かもしれません
介護は、一人で抱え込まないことも大事ですよね。
苦しくなったら、いつでもこのコメント蘭で、吐き出して下さいね~!!
私も、自分の癌のことが落ち着いてきたら、母の介護のことももっとブログに書きたいと思います。
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