日本男道記

ある日本男子の生き様

釈迦

2017年09月16日 | 読書日記
釈迦 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社

◆内容紹介◆(大きな影響を及ぼす)
八十歳を迎えたブッダ(釈迦)は、侍者ひとりを連れて最後の旅に出る。遺された日々、病み衰えたブッダの胸に、人々の面影や様々な思いが去来する。自分を産んですぐ亡くなった母、養母、シャカ族の王だった父。亡霊となって現れる妻。出家してなお煩悩に苦しむ弟子たち、尼僧を受け入れた日のこと。涅槃に至るブッダの言葉の数々が、心地よい音楽のように綴られる。入魂の仏教小説。

◆内容(「MARC」データベースより)◆
この世は美しい。人の命は甘美なものだ―。釈迦入滅にいたる最後の旅は80歳の時。老いた肉体を嘆きながら、釈迦は何を考え、どんな言葉を残したか…。親しみやすい人間・釈迦をとらえた寂聴版ブッダの物語。

◆著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)◆
瀬戸内/寂聴
1922(大正11)年、徳島生れ。東京女子大学卒。’57年(昭和32)年「女子大生・曲愛玲」で新潮社同人雑誌賞受賞。’61年『田村俊子』で田村俊子賞、’63年『夏の終り』で女流文学賞を受賞。’73年11月14日平泉中尊寺で得度。法名寂聴。’92(平成4)年『花に問え』で谷崎潤一郎賞、’96年『白道』で芸術選奨、2001年に『場所』で野間文芸賞を受賞。文化功労者。

【読んだ理由】
不明

【印象に残った一行】
「お前はまだ若く、女の毒に当たったことがないからわからないのだ。女の容姿の美しさ可愛らしさに男はまず惑わされる。柔らかな熱い肉、なめらかな皮膚、豊かな黒髪、黒い瞳。男にとって心地よいものは、すべて女の武器でその魅力はたちまち猛毒を塗った剣になって、男を刺し殺す。女は、男にはとうてい敵わない武器を持つ恐ろしい魔者だ。近ずけてはならぬ。女こそ人間の煩悩の最たるもの、渇愛の元凶だ。

人はすべてしな死なねばならぬ。人が生きているのは死に至る道程を一歩一歩歩き進んでいることである。人は死ぬために生まれたのだ。それこそが世尊の教えの根本であった。

長生きするとは、愛する者たちの死を見送り、取り残されるのだ。悟れる大いなる者には愛別離苦の淋しさが全くないと断じられようか。

【コメント】
登場人物表がついていますが、登場人物の名前がカタカナで長くて難解、地名と判別もつかず読むのに難渋しました。例えば釈迦、世尊はシッダッダ、父はスットダーナ、養母はマハーパジャーパティー??

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