日本男道記

ある日本男子の生き様

尭曰第二十の二

2019年05月28日 | 論語を読む
【漢文】
謹權量、審法度、修廢官、四方之政行焉、興滅國、繼絶世、擧逸民、天下之民歸心焉、所重民食喪祭。
書き下し文

英訳文

【書き下し文】
権量(けんりょう)を謹み、法度(しゃくど)を審(つまびら)かにし、廃官(はいかん)を修むれば、四方の政(まつりごと)行なわれん。滅国を興し、絶世を継ぎ、逸民を挙ぐれば、天下の民、心を帰せん。重んずる所は、民、食、喪、祭。

【現代語訳】
度量衡などの単位を整え、法令を明らかにし、廃れた官位を復活させれば、天下の政治は上手く行くだろう。滅んだ国を復興させ、廃れた家を継がせ、野に居る賢人を用いれば、天下の人々は心から帰服するだろう。民衆と食物、喪礼と儀式を重んじなければならない。

【English】
If you put system of measurement in order, make laws clear and restore abolished official posts, you can govern the world. If you revive ruined countries, make descendants succeed those and employ people in the wilderness, the people follow you heartily. You must value people, foods, mourning and rites.

読んで字の如く「論じ語る」、孔子と弟子達や要人達との間に交された対話録。
『論語』は私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典。
読めば読むほど胸に深く沁み込む簡潔な言葉の数々。
『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の一つに数えられる。
全20編(学而第一~堯曰第二十) 構成され、編の名称は各編の最初の二文字を採ったものであり内容上の意味はない。
したがって、学而第一から順に読む必要はなくどこから読んでもかまわない。


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