日本男道記

ある日本男子の生き様

明烏(あけがらす)

2007年03月10日 | 私の好きな落語
【まくら】
新内の「明烏夢泡雪」の主人公。浦里と時次郎の名を借りた人情噺に「明烏後正夢」といのがあり、その発端の部分を独立させたのがこの「明烏」。
堅物の若旦那・時次郎が、父親の手回しもあって源兵衛・太助の二人の口車にのり、「お稲荷さんにお籠もり」ならぬ"吉原にお泊り"、になるという噺。
堅物の若旦那に遊びを覚えさせる過程を描きながら、当時の遊郭の様子や、子を思う親の気持ちなど巧みに描写されている。

【あらすじ】
息子が道楽者だと親は心配するが、あまりに堅物すぎても親は同様に心配するようだ。
日向屋の若旦那である時次郎は、一部屋にこもって難解な本ばかり読んでいるような頭の固い人物。
そのあまりの堅物ぶりに閉口した父親は、町の「札付き」である源兵衛と多助に時次郎を吉原に連れて行くよう頼み込む。
この二人に、「お稲荷様にお篭りする」と騙された時次郎は何の疑いも持たず吉原へ。
そこでも遊廓を「神主の家」、女主人を「お巫女頭」だと言われ、堅物の時次郎は疑いも持たずに上がってしまう。
その二階で、やっと真相に気づいた時次郎だが「大門には見張りがいて、勝手に出ようとすると袋叩きにされる」と多助に脅され花魁と一晩を共にするはめに……。
翌朝、花魁の魅力にすっかり骨抜きにされた時次郎は、迎えに来た源兵衛と多助に「勝手に帰りなさいな、大門で袋叩きにされるよ」
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

【オチ・サゲ】 ぶっつけ落。
見間違い、聞き違い、記憶違い、いろいろと勘違いは起こるが、そうした勘違いによる意味の取り違えによるおかしさを描いたのが「ぶっつけ落」。

【語句豆辞典】
【お篭り】参篭ともいう。祈願のため神社仏閣で夜を明かすこと。時には数日にわたることもある。
【房楊枝】明治時代までは、楊枝といえば歯ブラシのことであり、今の楊枝は、黒文字または爪楊枝と呼んでいた。

【噺の中の川柳・譬(たとえ)】
『弁慶と小町はばかだなァ嬶(かか)あ・・・』
『女郎買い振られたやつが起こし番』

【この噺を得意とした落語家】
・八代目 桂 文楽
・三代目 古今亭志ん朝

【落語豆知識】 まくら【枕】
落語の導入部分。
世間話などから客の反応を見て出し物を決めたり、 本題やさげの解りにくい言葉などに関連した小噺などを振ったりする。




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2 コメント

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落語の楽しみ (ヤマチャン)
2007-03-10 14:09:03
2~3カ月に1回「話芸に親しむ会」というのが南区民センターでありまして、修道大の落研OBが多いらしいのですが、ボランティア的に活動しているグループの発表の場がそれなんですが、なかなか面白くて、土曜日に開催されることもあっていつも行ってます。500円で結構笑わせてくれていいです。夕方からあるので、終わった後大学病院あたりで一杯やって帰るのが楽しみになっています。サラリーマンしながら好きなことを極めながらボランティア活動に参加してといったことにもちょっと羨ましいところもあります。「柱・・」「秋風亭・・」「プチ亭トマト」といった芸名を付けて本人たちも楽しんでいる様子です。
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Re:落語の楽しみ (日本男道記 )
2007-03-10 17:43:04
こんにちは!

早速のコメントいたみいります。

>サラリーマンしながら好きなことを極めながらボランティア活動に参加してといったことにもちょっと羨ましいところもあります。

人生の達人ですね。
しかし、土曜日は如何とも・・・・・・。

20Km歩いて先ほど帰ってきました。
体がガタガタです。
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