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日本男道記

ある日本男子の生き様

夏の庭―The Friends (新潮文庫)

2011年03月26日 | 読書日記
夏の庭―The Friends (新潮文庫)
湯本 香樹実
新潮社

【一口紹介】
◆Amazon.co.Jp◆
ひとり暮らしの老人と子どもたちとの奇妙な交流を描いた中編小説。世界各国でも翻訳出版され、映画や舞台にもなった児童文学の名作である。アパートの大家のおばあさんと少女のふれあいをつづった『ポプラの秋』や、「てこじい」という異形の老人が印象的な『西日の町』など、死に直面した老人と子どもというモチーフは、著者が一貫して描きつづけているテーマである。子どもだけではなく、幅広い年齢層に支持されている本書は、その原点となる作品だ。
小学6年の夏、ぼくと山下、河辺の3人は、人が死ぬ瞬間を見てみたいという好奇心から、町外れに住むおじいさんを見張ることにする。一方、観察されていると気づいたおじいさんは、憤慨しつつもやがて少年たちの来訪を楽しみに待つようになる。ぎこちなく触れあいながら、少年達の悩みとおじいさんの寂しさは解けあい、忘れられないひと夏の友情が生まれる。
少年たちがおじいさんから学ぶのは、家の手入れの仕方や包丁の使い方、草花の名前、そして戦争の悲惨さである。物語の終盤、父親に将来の夢を聞かれ、小説家になりたいと答えるぼくは「忘れられないことを書きとめて、ほかの人にもわけてあげたらいい」と語る。少しだけ大人になった少年たちを、目を細めて見つめるおじいさんの姿が目に浮かんでくるようで、思わず目頭が熱くなる場面だ。本書は、他人への思いやりと、世代の異なる者同士が語り合い、記憶を語り継ぐことの大切さを説いているのである。(西山はな)

◆出版社/著者からの内容紹介◆
児童文学者協会新人賞 児童文芸新人賞 ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞他受賞多数 12歳の夏、ぼくたちは「死」について知りたいと思った。そして、もうすぐ死ぬんじゃないかと噂される、一人暮らしのおじいさんを見張り始めて…? 三人の少年と孤独な老人のかけがえのない夏を描き、世界十数ヵ国で出版され、映画化もされた話題作。

【読んだ理由】
不明だが、映画化にもなっている有名な作品らしい。

【印象に残った一行】
そんなにたくさんの思い出が、このふたりの中にしまってあるなんて驚きだった。もしかすると、歳をとるのは楽しいことなのかもしれない。歳をとればとるほど、思い出は増えるのだから。そしていつかはその持ち主があとかともなく消えてしまっても、思い出は空気の中を漂い、雨に溶け、土に染みこんで、生き続けるとしたら・・・いろんなところを漂いながら、また別のだれかの心に、ちょっとしのびこんでみるかもしれない。時々、初めての場所なのに、なぜか来たことがあると感じたりするのは、遠い昔のだれかの思い出のいたずらなのだ。そう考えて、ぼくはなんだかうれしくなった。

【コメント】
感動作品らしいが私にはあまり感じられなかった。
感受性が衰えてきたのだろうか??
 



Daily Vocabulary(2011/03/26)

2011年03月26日 | Daily Vocabulary
10876.turn back the hands of time(時間を戻す)
If I could only turn back the hands of time.
10877.turn away(~立ち去る)
The shy girl turned away from them in embarrassment.
10878.turn in(~を提出する)
Tom has turned in her resignation.
10879.turn to(頼る)
I have no one but you to turn to.
10880.turn over in one's grave(個人がやすらかに眠れない、草葉の陰で嘆く)
If your late mother heard you say that ,she'd turn over in her grave.
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四国八十八ヶ所 第七十四番我医王山甲山寺/香川県善通寺市(2010/10/02)
 

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