12月16日 今日は格別に冷え込んだ。水戸の最低気温はー5℃まで下がって、冬晴れの寒い日になった。久しぶりに自宅マンションと目と鼻の先にある弘道館を訪れた。弘道館の入場料が2倍に跳ね上がってから構内に入ることはなかったが、早咲きの梅が1~2輪咲き出したとツイッターにあったので、中に入って写真に撮ろうと思った。実はシニア料金(チケットにはシルバー料金と書かれていた)で半額(200円)になることも予めわかっていたのだが。
梅は南側の日当たりの良いところで咲き出していた。つぼみが膨らんでいる枝もあったので正月頃には咲き出した梅が見られることだろう。今日弘道館の中で気が付いたのは、高校生らしい子供たちの集団も含め見学客が結構来ていたことだった。建物や庭、展示品などは依然と何も変わっていないのに。案内係らしきおばさんもいて、値上げしたのも関わらず賑わっていた。
弘道館の廊下の傍の展示棚に武田耕雲斎の書画が展示してあった。武田耕雲斎は9代水戸藩主斉昭の尊王攘夷思想を支えたブレインで、弘道館の創設から関わって水戸学の教育に力を注いだ。幕末の混乱時には水戸天狗党の党首として悲惨な運命を背負った。
弘道館の玄関を出ると向かいの二の丸入り口には大手門が、袖部分の塀も含めて復元されていた。新しくてピカピカの門もなかなか見ごたえがあってよいものだと思った。門の両側に伸びた塀の中身は鉄筋コンクリート製だが、見た目は板張塀と漆喰づくりとなっているところがミソ。