アディスチプト国際空港(1)
7月9日 ジョグジャカルタへはクアラルンプールよりエアアジアで飛んで来た。国際空港と言っても平屋の小じんまりした空港だ。飛行機からタラップを降りて50mほど歩くと建物に入れる。入ってすご横にビザの券売り場があって35US$を払って、アライバルビザの券を購入した。前に並んでいた欧米人の若いカップルはクレジットカードでの支払いを試みようとしたが、ATMの場所を教えられたようだった。
(入国ビザ 35$)
平屋の国際空港と言えば、たぶんカンボジアのシェムリアップやラオスのルアンバパーンの空港が平屋だったような気がする。いずれも有名なな世界遺産の町である。平屋の小じんまりした空港は、昔の日本の鉄道駅のようで妙な親しみを感じ、なんとなくホッとする。逆に最近造られた近代的なターミナルは、殺風景で親しみが湧かない。まして、エアコンが寒いくらい効いていると、再び外に出たくなる。
この空港の玄関前をジョグジャからソロへ向かう鉄道が通っている。車道には大きな踏切があって、後日寄った時には貨物列車が通過中だった。歩行者は地下道をくぐってバス乗り場へ行くようになっている。そちらに大きな駐車場があって、トランスジョグジャのバス乗り場などがある。
ジョグジャカルタの街(2)
7月10日からジョグジャカルタに滞在しています。世界遺産のプランバナンとボロブドールに行ってきました。ネットの接続に悪戦苦闘苦闘してこのブログを書いています。
プランバナンでは日本語学校の学生さんが無料のガイドをしてくれました。ありがたいハプニングに感謝!。
ボロブドールでは、巨大な石造物に圧倒され、先人の信仰の深さに感動しました。昼間の遺跡巡りはさすがに暑く、汗だくです。
(マリオポロ通りの人混み、馬車と車など)
ボロブドゥール寺院とギターを持った若い弾き語り人(3)
7月11日 ボロブドゥール寺院へ向かう。ボロブドゥールへはジョグジャカルタの北のバスターミナル・ジョンバルから路線バスで行けるとガイドブックに書いてあった。ジョンバルバスターミナルへはトランスジョグジャを乗り継ぐと行けそうだ。ホテルのあるマリオボロから1Aに乗り、途中で2Bのバスに乗り換えると終点がジョンバルバスターミナルである。バスターミナルに着くとバスの車掌と思われるお兄さんが呼び込みをしていた。「ボロブドゥール」と言うと乗るバスを教えてくれた。
出発まで少し時間があるようだったが、そこへギターを持った若い青年が乗り込んできて、歌い始めた。なかなかソフトでいい声で歌っていた。歌い終わると紙コップ持って、ぐるっと回りお金を集め始めた。さてどうしたものかと思い、他の人たちの様子を見ていた。全員お金を出すわけではなさそうなので、ちょっとお兄さんには悪いが知らんふりをした。途中のバスターミナルへ到着した時も同じように、流しのお兄さんが乗り込んできて歌っていた。この時は500Rpコインを渡した。ボロブドゥールからの帰りのバスでも同じようのギターを持った若者が乗り込んできて歌っていた。
ジョンボルバスターミナルへ着く少し前のバス停から若い二人の女性が乗り込んできて、走っているバスの中でデュエットを始めた。何となく物悲しいメロデーで聞き惚れてしまった。フォークソングの様で歌謡曲の様な、ゆっくり流れる旋律を透き通るような声で歌っていた。そう言えば、昔「ブンガワンソロ」という曲が日本で流行ったことがあったのを思い出した。「ソロ」は隣町のソロのことだ。
片方の女の子が小さな紙袋(ぽち袋)を乗客に渡していた。表に何やら文字が書いてあった。よく見ると同じ文句の繰り返しの部分があったので、歌詞のようだ。歌い終わり、このぽち袋にコインを数枚入れて渡した。
途中の道路の交差点では、信号待ちをしている車の前の横断歩道で、スペインのフラメンコのようなパフォーマンスをしてお金を集めている女性がいた。行きも帰りも同じ場所で出会った。
マリオボロ通りのモールでもギターを持って弾き語りする人を何回か見かけた。歌や踊りはこの街の人々にとって楽しみであり、自然に受け入れられているのだろう。
ボロブドゥール遺跡
(ボロブドゥール手前のムンドッー寺院とパオン寺院の壁画とレリーフ)
プランバナン寺院と日本人学校の学生さんたち(4)
今回の旅行では、事前にツアーを全く予定に入れなかった。時間があったら現地のツアーを予約しようと思い、行き当たりばったりの旅にした。
7月10日プランバナンの遺跡には便利な循環バス・トランスジョグジャで行くことにした。1Aのトランスジョグジャに乗り終点で降りる。ホテルのあるマリオボロから40分程かかって11時ごろプランバナンに着いた。大通りを横切って、場内に入るとすぐに後ろから日本語で呼び止められた。可愛い3人の女の子たちがいた。スラバヤの日本語学校の学生さんたちで、日本語の実習のためガイドをさせてくれと言ってきた。もちろん無料とのことだった。快くOKした。彼女たちは一生懸命に、ヒンズーの神々や壁面に刻まれている叙事詩・ラーマヤーナ物語を説明していた。お互いに写真を取り合い結構楽しい時間が過ぎた。このようなハプニングが起こるので、一人旅も捨てたもんではないと思った。何か飲み物を御馳走しようとしたが、ラマダン中とのことで断られた。
彼女たちは将来、日系の企業で働きたいと言っていた。インドネシアも間もなく経済が成長して行くだろうし、彼女たちにとって豊かな暮らしが待っているのかもしれない。公園内の他の二つのお寺を紹介してもらい、出口で別れた。
ラマダンの時期に限らず、街中ではコンビニなどほとんどの店ではビールを売っていない。レストランでも夜にならないとビールを飲ましてくれないが、観光地は別である。近くのみやげ屋で冷たい缶ビールでのどを潤し、帰りのバスに乗った。
ジョグジャカルタの交通事情(5)
古都ジョグジャカルタの混雑状況はそれほどひどくないが、ペチャと呼ばれる自転車タクシーや4~5人乗りの馬車が走っているのには驚いた。勿論、バイクの数は結構多い。タクシーや乗用車、バス・トラックの数も多いが、信号が大きな交差点にしかないので、結構スムーズに流れている。道路には横断歩道が所々にマーキングしてあるが、信号がないので道路の横断は要注意である。信号のある大きな交差点でも、左折や、右折してくる車は自由なので、途切れるまで横断歩道の中央部で待つしかない。歩行者は優先していませんからと言っているようだ。
試しに、パトカーの前を横断しようとしたら、止まったので、事故のない範囲で気を付けるようにと言うことのようだ。歩行者を最優先する考え方はないようで、自己責任の意識が主流のようだ。
もう一つの気になったのは、乗合バスの大きさだ、どのバスも日本の田舎で見かけるコミュニティバスと同じぐらいの大きさだ。椅子が20席ぐらいで30人も乗れば満員となる。今回、トランスジョグジャという3000Rpでどこまで行っても乗り放題のバスをよく利用したが、このバスも小回りの利く小型バスだ。
8路線あって市内をくまなく循環している。途中、どこで降りたらいいか分からなくなっても、終点で下されるかそのまま乗っていれば元に戻ってくるので、旅行者にはありがたい。