4月18日 昼ごろ粉河寺から再び和歌山駅に戻り、きのくに線に乗り換え、2番札所紀三井寺を目指した。紀三井寺駅で電車を降りると、東側の山の中腹にお寺の屋根が良く見えた。ふもとの寺の入り口で入場料200円を払い、車道になっている急な坂通を登っていく。小さなリュックを背負った高齢者のグリープが列になって登っていた。拝観者の多い人気のお寺のようだ。
紀三井寺は奈良時代の770年に唐から渡ってきた為光上人によって開かれたお寺で、山内から湧き出す三つの霊泉(清浄水、揚柳水、吉祥水)から紀三井寺と呼ばれるよになったそうだ。本尊の千手観音は救世観音とも呼ばれており、本殿は救世殿と書かれていた。納経帳にもその名を取って救世殿と記された。お寺の境内の南端に10年ほど前に造られた新しい仏殿があって、中には巨大な金ぴかの千手観音様が祀られていた。
(新仏殿観音像) (霊泉 清浄水)
紀三井寺は急な山の端にあるため、海側に立派な石垣が造られている。山門を入ったところも長い急な階段となっていて、こちら側から本殿に登るのもたいへんそうだ。
18日は夕方の飛行機で茨城に帰る予定をしていた。紀三井寺駅から電車を乗り継いで大阪・天王寺駅に戻った。2日前にこの駅を通過した時に匂いに誘惑されていた、駅そばの店に立ち寄った。天王寺駅のホームはちょうど上野駅の改札を入ったところに似ていて、常磐線の終着ホームのようになっている。駅そばの位置もそっくりだ。いつも食べるかきあげそばの味もほとんどいっしょだった。
時間があったので駅の中央口を出て天王寺公園に出た。動物園前の広場をブラブラし、フェルメール展で賑わっている博物館の前を通って池に出た。正面に通天閣を眺め、再び天王寺駅に戻り、神戸から茨城に戻った。