7月19日 夕べは雨が降っていたが、朝9時ごろから日が差しはじめ、気温が上がって昼には30℃になった。長かった梅雨がそろそろ明けそうだ。晴れたので久しぶりで県民の森に出かけた。
この時期の県民の森では、オオムラサキが見られるのだが今日は見かけなかった。と言うのもオオムラサキの集まる樹液の出ているナラの木を見つけられなかった。樹液にはチョウのほかにカブトムシやカナブンなど多くの昆虫が集まる。スズメバチも寄ってくるので、散歩道のそばの樹液木は公園の管理者によって早い時期に切られてしまう。そんな訳で散歩道から離れた場所で樹液木を探さなければならなくなる。この時期に雑木林の中に分け入り樹液木を探すのはちょっと厄介なので、いつもは5~6月ごろの涼しい時期に下見をしておくのだが、今年は田んぼの草取りや畑の世話で県民の森へは出かけなかった。
ここ2~3年のことだが、県民の森の手入れが充実してきたようで、草刈りや痛んだ遊具の交換、危険な木の伐採などがよく行われるようになった。おかげで、チョウや昆虫までの距離がすこし遠のき、写真を撮るのに苦労するようになった。充実してきた予算でぜひ行ってほしいのは、イノシシの駆除である。ここ数年で県民の森のヤマユリは全滅してしまった。
今日、よく見かけたチョウはムラサキシジミ。羽を閉じていると濃い茶色で目立たないが、日の差す低木の葉の上で羽を広げると鮮やかな紫色をしていて美しい。そのほか森の中ではルリタテハ、イチモンジチョウに出会った。
草原ではツマグロヒョウモン、ミドリヒョウモン、近くのコナラの木ではコゲラが虫を探していた。
夏の森の花はギボウシ、トラノオ。赤と黄色の実が珍しい木