不良おやじの小言

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東北進まない復興・在宅支援

2012年07月10日 | 日記・エッセイ・コラム
東北地方の石巻の、一般社団法人チーム王冠というところで、二日半ボランティア活動を行ってきました。
震災当初はボランティア活動も活発で、
私等年寄は足手まといだろうと1年以上経過した今頃何故という話でしょうが、
どんな状態なのか興味もあり参加しました。

チーム王冠ブロ   
保育所学校支援担当 志村知穂

参加した仕事内容は一日目が畑の草刈です。もう既に大きな草刈はできているようでした。
ある程度その後の小さな草刈で、
年寄の私に遠慮して軽い仕事と配慮してくれたのかもしれません。
しかし私の家の小さな庭で経験があるのですが、小さな草刈の方が大変なのです。
雑草は力が強く地面を貼ったような小さな草ほど、根が深く頑丈に土の中に根を張り巡らせます。
だから根こそぎとるためにはかなりの範囲掘り返さないとできません。だから除草剤を使ったり、
土の上に敷物を敷き小石をその上に撒いて雑草が出ないようにするわけです。

ですが、土を環境上、上記のような方法やコンクリートでいじめしまっていいのか
という疑問は常にありました。私の農業をやっていた祖父も亡くなった後は、
後継者はいなく桜島のおいしいミカン山も荒れ放題で、畑も今はどうなっているか解りません。
どこの田畑も同じで、作物を作るため、
田畑を耕し維持管理する人がいなければ荒れ放題になってしまいます。
金持ちの戸建別荘も同じことです窓開けて通風したり、
庭を掃除したり、使わないと荒れ放題になってしまいます。

そのために田畑では後継者が必要なのでしょうが、現状はそれどころではなく、
高齢者が多く後継者もいなく、時給自足のための作物作るのがやっとのようです。
石巻市中心から女川町の間、車で走ってほとんどの田畑は手つかずの状態のようです。

二日目は雄勝というところで震災で壊れた材木の再利用のため、
食い込んだ釘抜きの仕事を午前中汗だくになりながら行いました。
そこは入り江のようになっていて産業会館のビル等が海側より陸側が大きく破壊されているようでした。
津波が引く際の力のほうが強いのだなと感じました。

午後は漁業支援ということで、女川町の浜で牡蠣養殖採苗器の設置のための、
竹竿の杭打ちの手伝いと養殖のための採苗器となる貝殻の穴開け作業を行いました。
いずれも重要な準備作業ですが、杭打ちは船のへりに上って作業するため、
足元が安定せず相当な経験と力がいる作業です。

三日目は日曜日のイベントのための近隣のポスティングをして回りました。
旧北上川の不動町等近隣地域は、70cm以上地盤沈下したそうで台風のたびに浸水するのだそうです。
その付近をポスティングしたのですがアパートの1階部分はチラシがそのままのところも多くありました。

今回の作業で、ボランティアで何度も訪れている、横浜在住の質金融を行っている方と栃 木の女性の方、
ボランティア作業は初めてという福島の銀行員の方そして、スタッフ男女2名の方と作業しましたが、
皆熱心で、私が役立ったかどうか?いずれも快晴の中充実した2日半でした。

ネット上ではチーム王冠にいろいろ噂が飛び交っているようですが、
お金は集まっても必要なところに回らない、想像したとおりの行政の遅れと、
廻りのボランティアがどんどんなくなっている中、がんばっていらっしゃるのではないでしょうか。
くじけないで頑張ってもらいたいと思います。
噂の内容は送ったボランティア物資の流用の問題のようですが、食糧は賞味期限があり
、期限内に多くの物資を配布するためには、相当な人員もいり、運ぶ手段もいります。
行政と一体とならないとできないことだと思います。
そこの行き違いと感情問題で噂になったのだと思います。ボランティアは、
私は素人なので、あまり意見は述べる立場にありません。
このたわごとを目にとめてくださった方の判断にお任せします。

人間は将来に不安を感じたり、行政を信用できない時に、貯金をしたり、
それでも信用が出来ない人はタンス預金をしたり、隠し財産を作ったりするようです。
そして今回の震災東北地方ではその隠し預金もろとも流された人も多数いるようです。

日本は戦国時代の昔から庶民には、行政を信用しない傾向が強いようです。
貯蓄率が高いということは、日本は国内行政が上手く行っていないということかもしれません。

今回東北地方の高速がもう普通の値段に戻っていると知らずに行った結果、
東京から高速で石巻迄、往復18,000円、ガソリン代約1万円かかりました。
これでは高齢者や一般人は、なかなかボランティアにもいけません。
常連の人はバスなどを使っているようです。

利益や金にならないことには、てこでも動かない、
国会議員の数倍の収入を得るトップ企業の経営陣や大企業圧力団体の皆様、
人生の最後に震災地の作物の維持管理の為や復興のために、
現地に赴き陣頭指揮を執ってみませんか?お金は貯めるものでなく、
廻さなければいけないことを実感すると思います。

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