ジョージ・いまさきもり の アンダンテ・カンタービレ

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昔の子供達のおやつの作法

2011年04月29日 | 社会について独り言

子供のころ仲間と遊んでいると,どこのお宅でも”おやつ”を出してくれました。
その時には、そのお宅のおばさんは、
自分の家の子供からでなく、
他所の子供か、年少の子供から順に取るように言って、出してくれました。

田舎のことですから、普段は畑でとれたさつま芋、トウモロコシ、
裏山のみかんやイチジク、その他駄菓子とかです。
たまに、羊羹とか、饅頭、カステラ、バナナ等が貰える時があります。

こういう特別の日こそ、最初にもらえる子供は、
一番大きいものとか一番美味しそうな物を取っても良いわけですが、
そうはしません。
そこのお宅の子供が、一番大きいか一番美味しそうな物が食べられるように、
自分は、3~4番の物を取るか、または端のほうから順に取るかしました。

このおやつの作法はどこのお宅で頂く時も同じでした。
子供はみんなそうするのが、一番円満におやつをいただく作法と心得ていたからです。
また、そうすることで、
方々のお宅でおやつを振舞ってくれる機会が増えることも知っていたからです。

今度の福島原発事故。
東電は、着の身着のままで避難し困窮している人達には、羊羹のくずをばら撒いて
自分たちは、先に羊羹の大きい方を食べてしまったようです。
着の身着のままで避難し困窮している人達には1世帯僅か100万円の支給で済ませ、
自分達の報酬や給与は、少しばかりのカットですませ、ぬくぬくしようとしました。

こんな不作法が、何時から許されるようになったのでしょうか。
心づかいや思いやりのかけらもありません。

福島原発の事故は、
 日本の人々の暮らしや経済という国力を低下させ
 日本の美しく滋養溢れる国土を破壊し、
 日本人の「信頼」の心を喪失させてしまった
、ようです。

東京電力の重役さんたちは、私とそう年代的には違わないとは思うのですが 、
子供のころあまり仲間と遊んだことがなかったのでしょうか。