『変化する企業の株主への向き合い方』
6/14 NHKラジオ 森永卓郎さんのお話の要約です
標題の件、日本航空(JAL)と全日空(ANA)を例にとってお話する。
現在の株価 JAL5000円(500円) ANA200円(200円)
株主の数 JAL:10万人 ANA:54万人
株主優待券の枚数 JAL:1枚 ANA:2枚
優待券の使い易さ JAL:使い難い ANA:使い易い
以上から推測されるのは、
JALは、経営戦略として、
株主優待券で株主に還元するというよりは、
利益をたくさん出して、配当金で還元する方を重視している、
のではないか。という事である。
ANAの株主には、優待券を目当てにし、長期保有している個人投資家が多い。
JALの場合、主要株主を見ると、
投資ファンドを中心とした大口金融機関やプロの投資家が顔を並べていて、
こうした人々は、優待券目当てではなく、配当や値上がりによる儲けを求めていて、
株式の保有機関も短期のケースが多い。
ANAは、多くの細かい個人投資家が、経営を支え、
JALは、大口投資家が、経営を支えていると言える。
今、株式市場が大きく乱高下しているのは、
外資や大口ファンドが、猛烈な勢いで売買している事の結果である。
つまり、今の株式市場は、外資や大口ファンドによって支配されている。
だから、例えば、JALのように
大口投資家に対して向き合った経営をしている方が、株価が高い。
個人株主が、長い目で経営を支え続ける、ANA。
大口投資家に向けて、短期の利益追求に邁進せざるを得ない、JAL。
今後は、JALのような企業が増えて行かざるを得ないのが、
グローバル化の現実である。
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