昨今、同じことの繰り返しが多い。
直近史を学ばないといけない、とつくづく思う。
其の一。
『MRIインターナショナル』という米国の投資会社が、
不正をして、日本人投資家の虎の子をネコババというか、消失してしまった。
思い起こせば、
丁度1年前の昨年2月には、『AIJ投資顧問』がやはり不正をして、
多くの年金基金加入者を窮地に陥れたことがあった。
両方とも、証券取引等監視委員会という、第三者機関が見つけたと言う。
進歩がないと言うか、よくも次々と上手に騙す奴が現れるというか、
まさに、『歴史を学ばないと、暮らして行けない』時代に私達は生きているような気がする。
其の二。
同じ昨年2月、日銀は『年に1%の物価上昇を目指す』ことを決め、
事実上のインフレ目標を発表した。
日銀がこのように方針を変えたのは、
明らかに、産業界の『円高悲鳴』に応えるための決断であった。
その1月前の2012年1月25日に、米国では、FRB議長のバーナンキ氏が、
『物価上昇率2%をゴール』とするインフレ目標を発表した。
これで、ドル売り円買いが急加速し、
日銀は、インフレ目標の政策を採らざるを得ないところまで、追い込まれたのであった。
日本の『インフレ目標1%』は、サプライズとして、世界市場を駆け巡り、
たちまち円は売られて、前年に政府・日銀が円売り介入したどの時よりも円安になった。
東証でも、日経平均は軽く9000円を回復した。
その当時、エコミストや評論家から、次のような声が多く聞かれた。
『デフレを脱却して、経済を成長させるには、
日銀が貨幣量を多く供給するだけでなく、
日本企業が投資活動を活発化させることが必要である』
その1年後の今、まさに同じ事が繰り返されている。
それは、昨日の山田久さんのお話が良い手本である。
『2011.3.11』で、
多くの日本人が『日本を取り戻す』と誓った事を、忘れてはいけないと思う。
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