僕がランクル100ディーゼルを愛用していた時、次の200に関して、ディーゼルの継続、角デザインなどを書面で2回、ディーラーを通じて3回以上 要望した。対して、ディーゼルに関して日本の排気ガスクリアが不可能に近い、角デザインはやらないなどの回答が有った。
そこで、ディーゼルを探し始め最終的にベンツML-350に決めた。当時、BMW X-5を候補にしていたが、ML-350が新しいエンジンにすると言うことでベンツに右ハンドルを強く求め、何と右ハンドルになったので試乗比較しベンツに決めた。
ML-350には7年半乗っているが、ベンツにしかない魅力も課題も色々分かってきた。ベンツはいつの間にか輸入車NO1になっていた。多分、トヨタはベンツのSUVが相当売れたので、横目で見ていて我慢できなくなった。トヨタはGLEなどベンツSUVを相当研究してきた。それが試乗したりデータを見たりで分かる。
ランクル300に乗って、懐かしいと思うのは死角が無くトラック並みの大きなドアミラーだ。左右の後ろはドアミラーさえ見ていればほぼ全域がカバーできる。対して、ベンツはかっこいいドアミラーだが死角があり、現在はミラー内に警告表示をつけている。300でも同様の警告は出る。
300の座席に座ると、装甲車のようないかめしさがある。エンジンはダウンサイジングされたが、PowerとTorqueは大幅にアップした。GLEと数字は同様か。加速はごつごつしているが100ディーゼルとはえらい違い。吹き上がりはスムーズとは言えない。5速のせいも有る。GLEは9速。
非常に残念なの油圧サスペンションが無くなった事だ。100ではスカイフックが有り、高速は氷の上を滑るように滑らかで、気持ちよかった。300では道路の白線を踏むとショックが有る。従って、100のように車高の上げ下げもできない。
試乗の待ち時間が長かったので、少し距離を伸ばして走り、やはりランクルは直線走行の車と思った。例えば、カーブでハンドルを切る時、うっかりすると切れすぎて危険を感じた。状況に応じたハンドルコントロールが出来ていない。
まあ、課題はあるにしても、人気は高いはずだ。ベンツに比べ安いし、信頼性は定評がある。排気対策のアドブルーを要しないと聞いており助かる。アドブルーは軽油とともに消費する。今注文しても3年から5年かかると言われた。広島ではまだ納車が無い。部品が無いせいらしい。受注は計画の4倍というから凄い。
300はカローラ店をはじめ、幅広いディーラーで売っている。カローラ店はまじめで親切で良かった。