進化を考える上で、生命前の物質進化起点は極めて重要である。何故なら、物質進化起点がその後の生命誕生や、人間までの進化の基本的な仕組みと流れを作り、大きな影響を与えるからだ。
これまではRNAワールドが世界的に知られているものの、RNAが作られるプロセスが不明であり、RNAは水中で不安定であり、RNAが自己複製できる高度な触媒機能や実験は確認されていない。
原始海のタンパク質製造モデルはプロテインワールドの強い支援材料になり、そしてこれまで発表してきた仮説と結びつつき、全体として戦略的進化仮説を構成するものだ。
多種のタンパク質を製造する工場のモデルは、チェックして頂いた方々に分かり易いと好評であり、多くの人の賛同を得やすいと思う。GADV仮説の池原名誉教授には、ご指導やご協力に感謝したい。なにより、GADV仮説は大きなヒントになっている。
これまでも色々、常識外れの仮説を発表してきたが(僕の頭の中では当たり前)、来年も意欲的な発表を考えており、常識ある方々にとって、たまげるような内容になりそうだ。