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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

戦略性の無い金星探索

2010年05月23日 13時25分01秒 | 宇宙

 鹿児島宇宙センターから、あかつき(金星探索衛星)が打ち上げられた。12月ごろ、金星に到着し、2年程度かけて大気状況を調べる計画。うりは太陽光の圧力を受けて進む宇宙ヨット「イカロス」で一辺が14メートルの正方形薄い高分子の膜でできているという。

 金星の気象観測とイカロスの航行という二つの世界初を実現したいとの気持ちはわかるが、計画通り、金星の気象を観測できたところで、それが日本にとって何の役に立つの?ということだ。せいぜい、教科書の数字を直す程度だ。大借金の日本が、誰かの夢を実現するために、数百億の予算を使う余裕はない。

 実は、宇宙開発は日本の未来にとって、というか、人類の存亡にかかわる重大なテーマである。地球は将来、太陽の膨張に伴い灼熱地獄となるから、いつか人類は地球を見捨てて、次の移住先へ移らなくてはならない。その第一候補は、火星であり、次に木星の衛星エウロパである。

 オバマ大統領は火星を目指すという計画を発表したが、日本の数倍の経済規模を誇るアメリカにして賢明の選択だろう。いかに火星に移住するための、技術、道筋をつけるかが、今後の宇宙開発の重要な課題になる。しかし、火星へ行くのは先の話。

 近いところで言えば、地球近傍の宇宙開発、すなわち、地球軌道上のスペースファクトリーの建設である。大容量の発電、環境問題の解決、宇宙でのみ可能な各種材料の製造、地球規模の通信網などなど、宇宙開発が実は経済的にペイできる可能性がある。単なる無駄遣いでは宇宙愛発は進まない。

 あまり言えないが、地球近傍の宇宙を制すると、軍事的には圧倒的に有利になる。また、その後の宇宙開発、飛行の基地tもなるのである。

 従って、宇宙開発の優先順位は、1.スペースファクトリーの建設、2.火星への移住技術の開発、3.火星の地球化(テラフォーミング)、4.エウロパへの移住技術の開発であろう。

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