あれから時間は経っていますが未だに忘れることが出来なくてずっと心が痛いままです。
ある日ご不幸があったお家に数人で弔問に伺った時のこと。
その中の一人が「大往生でしたね。」
と喪主さまに向かって言われた時に私は ”エッ?” と思わず声が出そうになりました。
お悔みで言ってはいけない言葉は私でも解っているつもりです。
繰り返す言葉、無理に励ますような言葉、そして大往生でしたね、という言葉。
大往生でした、という言葉は喪主さまの方が言える言葉であって他人が決めることではないと思います。
もしあの時、「せめてもう一日でも長生きしてほしかった。」
と言われたらどう返せるでしょうか。
言い訳はできません。
人となり(為人)を尊敬していた私でしたがこの一面をみて本当に考えさせられました。
私も自身で気付かないまま、これまでに言葉で人を傷つけることがあったかもしれないと思うと本当に申し訳ない思いです。
言葉は、過ぎても足らなくても誤解を招くことがありますので十分気をつけたいと思います。