ドキュメンタリーを見て

2015-09-01 10:45:47 | ひとり言

先日NHKで放映されたドキュメンタリー

「親子老人漂流社会」

を見て、胸が締め付けられる思いがしました。

会社の倒産やリストラにあった中高年の子どもが、実家に帰って高齢の親と同居することで悲劇がおきています。

以前は結婚する若夫婦が親と同居すると聞けば「将来は何も心配ないですね。」

と言ったものでした。

ところが現在では一人暮らしの時は受けられていた生活保護やさまざまな免除が子どもと同居することですべて打ち切られてしまい、親のわずかな年金と収入の不安定な子どもとの生活がこれまで以上に逼迫し親子共倒れの危機が見られるということです。

自己責任を言い訳に資本主義社会を拡大した結果、貧乏人は益々貧乏にならざるを得なくなり骨身を削って働いても最低の暮らしを強いられるという結果になっています。

100数十年前の石川啄木の詠った 働けど働けど猶我が暮らし楽にならざり・・・

辛い言葉が思い出されますが100年の時を経て現在も同じようなことが起きています。

辛い現実が実際目の前で起こるかもしれないと思うと、対岸の火事と見過ごすことはできません。

「親子老人漂流社会」が死語になり笑顔の絶えない明るい社会が一日も早く来ることを願っています。