熱帯jazz楽団の楽曲は、スコア(総譜)が発売されていることもあり、人気がある。
数年前、某バンドで熱帯Jazz楽団のMambo medleyをやろう!ということになり、楽譜を探したら、ヤマハから「総譜」が発売されていた。世間では、この総譜をパート別に切り貼りしてパート譜にするのが「普通」なんだろうでしょうが、数年前の私は、無謀にも総譜を丸々PCに取り込み、データ化してからパート譜を作ろうとしました。この時はファイルを分割して作成しました。おそらくメモリーが少なかったのと、PCの能力も足りなかったのかもしれません。メチャクチャ苦労してパート譜を作成した記憶があります。でも苦労してパート譜作ったのに、お蔵入りとなってしまった。
さて、隣々市バンドは、熱帯のDear Mr.Jonesをやろう!ということになり、リーダーさんが楽譜を探したら吹奏楽部用の楽譜が販売されているようでした。バンマスさんはどうもBigbandの楽譜でやりたいようで、熱帯Jazzg楽団の「総譜」をなんとか加工できないか?ということになったのだけど、皆さん過去に総譜をパート譜にするのに苦労したようで、話が進みません。
コロナで音楽関係がすべて中止になっていた僕は、数年前の苦労も忘れ「なんやったらやりましょか?」と手を挙げてしまった。といっても数年前より新PCは格段にグレードアップしており、CPUは7thのi7、メモリは16G、なんとなくこのスペックなら、総譜20ページ程度なら解析できる、と思ってました。
奥さんに熱帯Jazz楽団のDear Mr.Jonesが収録されている総譜本を買ってもらい、速攻でPCに取り込んでみました。総譜は19ページ、PCもかなり時間をかけて考えてましたが、ばっちり認識できました。認識率は70%くらいかな。僕の使っているKawaiのスコアメーカー(9)は、黒本などの普通の機械印字楽譜なら、ほぼ100%の認識率ですが、この総譜はA4 1枚に8小節×15パートが記載されているので、虫メガネが欲しいくらいの細かさなので、認識率はかなり落ちます。
さあ、これから認識できなかった箇所、誤認識した個所を探し出して修正していく、という「校正」のフェーズに入ります。ここからが大変なんです!
総譜のまま校正を完了すれば、パート譜の作成はPC操作で簡単にできます。過去、慌ててパート譜を作成してから校正・修正を繰り返したので、原本管理が困難になりだいぶロスをしました。まず原本となる総譜をキッチリ作成するのが大事です。