* どの記事も例によって新聞購読者以外は有料扱いなので、残念だが抜粋でしか紹介できない。これでは紙の新聞を買わない読者はWeb でも読めない。それで良いのか?
【1】 陸自性暴力、元隊員4人が争う姿勢 元自衛官・五ノ井さん訴訟初弁論
・ 陸上自衛隊での性被害を実名で告発した元自衛官の五ノ井里奈さん(23)が、国と加害者の元隊員5人を相手取り、計750万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が
14日、横浜地裁(岡田伸太裁判長)であった。国は加害の事実を認めたうえで、五ノ井さん側に国の責任を問うための法的主張を整理するよう求めた。
五ノ井さんの代理人弁護士によると、元隊員のうち1人は五ノ井さんの主張を認めたが、4人は「事実関係が異なる」などとして請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
⇒ 加害の元隊員は謝罪したうえ懲戒免職まで処分された時、被害者の申し立てを認めたのではなかったのか? 何故いまになって? 誰の入れ知恵だ?
”ダメもと”で覆すにしても訴訟費用はかかる。 失職した?隊員たちを誰がささえているのだ?何かオカシクないか?
【2】少子化対策なぜ「ずれる」 自民会合を緊張させた人口学者の分析
* 今年2月、国会内で開かれた自民党議員の会合に緊張感が漂った。講師として招かれていたのは国立社会保障・人口問題研究所の鎌田健司氏(現・明治大専任講師)。
国内外の研究成果に基づき経済的支援は「出生率改善の効果が見えづらい」と説明したところ、児童手当の大幅拡充を持論とする議員らがいらだちを見せた。
政府が少子化の要因について的外れな分析をしてきたわけではない。「こども未来戦略方針」でも「乗り越えるべき課題」の第一に、若者の「未婚化・晩婚化」を挙げ、
男性は正規か非正規かで有配偶率の差が大きいと指摘。「所得や雇用への不安等から、将来展望が描けない状況」にあるとして、所得の持続的な向上が必要と記した。
鎌田氏の説明と合致する内容だ。
* ところが具体策となると、今後3年の「加速化プラン」の筆頭に「児童手当の拡充」が挙げられ、予算規模で最大と見込むのも児童手当の拡充だ。若者の所得向上は同方針
から切り離して首相が掲げる「新しい資本主義」の実行計画の中で取り組むとしたが、非正規雇用への対応は従来の延長線で、実効性は不透明だ。
政府関係者は「目立つ政策となると児童手当しかない」と吐露する。
⇒ 「非正規雇用」奨励を<人材流動化>にすり替え、競争力なき企業の人件費調節弁にした本末転倒 + 選挙アピールにてっ取り速い「児童手当」の誤魔化し
他国のように雇用者と被雇用者が対等な権利/義務を明記する雇用契約の文書化は放置したまま日本は雇用形態を変えた。有配偶率の差の根源は此の契約無視に在る。
【3】 レインボーカラー「隠して」 同性婚訴訟判決で福岡地裁が着用制限
* 訴訟では、同性同士の結婚を認めていない現行制度は憲法に反するとして、同性カップルが国に損害賠償を求めた。上田裁判長は「違憲状態」と判断した。
福岡地裁で8日にあった同性婚を巡る訴訟の判決言い渡し前、多様性を象徴するレインボーカラー(虹色)の服飾品を傍聴席で着用しないよう地裁が求めていたことが、
地裁や訴訟関係者への取材で判明した。地裁によると、上田洋幸裁判長が裁判所法71条(法廷の秩序維持)を根拠に指示した。靴下や腕時計バンドなどが制限された。
* 明治大法学部の鈴木賢教授は傍聴人として法廷に入ろうとした際、白い靴下に入っていた虹色のラインについて、地裁職員から「裁判体の指示で、隠さないと入れません」
と言われたという。そのため、柄の部分を折り曲げて入廷した。地裁の建物に入る際の持ち物検査でも、虹色の文字で「LOVE&PEACE」と記されたストラップをかばんに
付けていたところ、「隠してください」と言われたという。
* 裁判所法71条は、裁判長が法廷の秩序を維持するために必要な事項を命じ、処置を執ることができるとする。地裁は取材に対し、法廷では、はちまきやゼッケン、たすき、
腕章などを着用した場合に入廷を禁止されることがあるとし、今回は「裁判長の指示により、(これに)類するレインボーカラーの装飾品のうち、裁判体(裁判官)や
当事者が認識できるようなものの着用は許されていなかった」としている。
⇒ 「法廷の秩序維持」は反対しない。大声や暴力的音声などの威嚇で自己主張することは排除すべき秩序攪乱だ。自明である。
だが「レインボーカラー」が象徴する<多様性>アピールそのものが「はちまきやゼッケン、たすき、腕章など」と同等の思想的主張と見做された、ここが疑問を招く
部分だ。 <多様性の擁護>を特定の思想と分類するのか、自由で自立した個人を尊重するには必要な価値観の変革と捉えるのか?
同性婚を受容するかどうかは<多様性の擁護>の本丸だ。其の訴訟現場で多様性アピールそのものを排除? 裁判所は誰の方を向いているのだ?
【1】 陸自性暴力、元隊員4人が争う姿勢 元自衛官・五ノ井さん訴訟初弁論
・ 陸上自衛隊での性被害を実名で告発した元自衛官の五ノ井里奈さん(23)が、国と加害者の元隊員5人を相手取り、計750万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が
14日、横浜地裁(岡田伸太裁判長)であった。国は加害の事実を認めたうえで、五ノ井さん側に国の責任を問うための法的主張を整理するよう求めた。
五ノ井さんの代理人弁護士によると、元隊員のうち1人は五ノ井さんの主張を認めたが、4人は「事実関係が異なる」などとして請求棄却を求めて争う姿勢を示した。
⇒ 加害の元隊員は謝罪したうえ懲戒免職まで処分された時、被害者の申し立てを認めたのではなかったのか? 何故いまになって? 誰の入れ知恵だ?
”ダメもと”で覆すにしても訴訟費用はかかる。 失職した?隊員たちを誰がささえているのだ?何かオカシクないか?
【2】少子化対策なぜ「ずれる」 自民会合を緊張させた人口学者の分析
* 今年2月、国会内で開かれた自民党議員の会合に緊張感が漂った。講師として招かれていたのは国立社会保障・人口問題研究所の鎌田健司氏(現・明治大専任講師)。
国内外の研究成果に基づき経済的支援は「出生率改善の効果が見えづらい」と説明したところ、児童手当の大幅拡充を持論とする議員らがいらだちを見せた。
政府が少子化の要因について的外れな分析をしてきたわけではない。「こども未来戦略方針」でも「乗り越えるべき課題」の第一に、若者の「未婚化・晩婚化」を挙げ、
男性は正規か非正規かで有配偶率の差が大きいと指摘。「所得や雇用への不安等から、将来展望が描けない状況」にあるとして、所得の持続的な向上が必要と記した。
鎌田氏の説明と合致する内容だ。
* ところが具体策となると、今後3年の「加速化プラン」の筆頭に「児童手当の拡充」が挙げられ、予算規模で最大と見込むのも児童手当の拡充だ。若者の所得向上は同方針
から切り離して首相が掲げる「新しい資本主義」の実行計画の中で取り組むとしたが、非正規雇用への対応は従来の延長線で、実効性は不透明だ。
政府関係者は「目立つ政策となると児童手当しかない」と吐露する。
⇒ 「非正規雇用」奨励を<人材流動化>にすり替え、競争力なき企業の人件費調節弁にした本末転倒 + 選挙アピールにてっ取り速い「児童手当」の誤魔化し
他国のように雇用者と被雇用者が対等な権利/義務を明記する雇用契約の文書化は放置したまま日本は雇用形態を変えた。有配偶率の差の根源は此の契約無視に在る。
【3】 レインボーカラー「隠して」 同性婚訴訟判決で福岡地裁が着用制限
* 訴訟では、同性同士の結婚を認めていない現行制度は憲法に反するとして、同性カップルが国に損害賠償を求めた。上田裁判長は「違憲状態」と判断した。
福岡地裁で8日にあった同性婚を巡る訴訟の判決言い渡し前、多様性を象徴するレインボーカラー(虹色)の服飾品を傍聴席で着用しないよう地裁が求めていたことが、
地裁や訴訟関係者への取材で判明した。地裁によると、上田洋幸裁判長が裁判所法71条(法廷の秩序維持)を根拠に指示した。靴下や腕時計バンドなどが制限された。
* 明治大法学部の鈴木賢教授は傍聴人として法廷に入ろうとした際、白い靴下に入っていた虹色のラインについて、地裁職員から「裁判体の指示で、隠さないと入れません」
と言われたという。そのため、柄の部分を折り曲げて入廷した。地裁の建物に入る際の持ち物検査でも、虹色の文字で「LOVE&PEACE」と記されたストラップをかばんに
付けていたところ、「隠してください」と言われたという。
* 裁判所法71条は、裁判長が法廷の秩序を維持するために必要な事項を命じ、処置を執ることができるとする。地裁は取材に対し、法廷では、はちまきやゼッケン、たすき、
腕章などを着用した場合に入廷を禁止されることがあるとし、今回は「裁判長の指示により、(これに)類するレインボーカラーの装飾品のうち、裁判体(裁判官)や
当事者が認識できるようなものの着用は許されていなかった」としている。
⇒ 「法廷の秩序維持」は反対しない。大声や暴力的音声などの威嚇で自己主張することは排除すべき秩序攪乱だ。自明である。
だが「レインボーカラー」が象徴する<多様性>アピールそのものが「はちまきやゼッケン、たすき、腕章など」と同等の思想的主張と見做された、ここが疑問を招く
部分だ。 <多様性の擁護>を特定の思想と分類するのか、自由で自立した個人を尊重するには必要な価値観の変革と捉えるのか?
同性婚を受容するかどうかは<多様性の擁護>の本丸だ。其の訴訟現場で多様性アピールそのものを排除? 裁判所は誰の方を向いているのだ?