静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

≪ 西 国 の 旅 ≫ 3/?           始 め て 訪 れ た 門 司・下 関

2022-11-18 07:03:42 | 旅行
 長崎は2泊したが、夕食は何故か二人とも印象が薄く、期待外れだった。以前食べた定番の<卓袱料理、チャンポン、皿うどん>以外で何か珍しいものは?
長崎といえば新鮮な魚介類? 季節的には秋冬の名物とされる「くえ鍋」か?・・と探したが『時価』の表示が目立つ。或いは目を剥くほどの値段で断念。。。
まだ6時台なのにメニューに書いてある魚が品切れの連続だった1日目の小料理屋。女将は地元の馴染み客には愛想を振りまくが一介の観光客には見向きしない? 
2日目の夜も、何を食べたのか今も思い出せないほどの不作に終わった。

 翌日は小倉経由で下関へ。駅前や街並みは立派だが、博多や小倉と違い人もクルマも少なく町は静か。ホテルに荷を預け、バスで「御裾裳(みすそも)川」停留所で降りる。
二人のお目当ては、ここから始まる<関門トンネル人道>(写真左)。全長およそ800m、半ば生活道路でもあるようだ。地図でみると関門海峡の最も狭い箇所が約700mとあるから、此の人道トンネルは其の当たりの地下を潜り抜けているらしい。門司側に出ると直ぐ目の前に海峡(写真中)があり、行き交う船舶の多さに驚いた。視界に収まるだけでも5~8隻。大小入り混じり、汽笛が時折り響く。関門海峡は今も昔も瀬戸内と外洋を結ぶ重要な航路を抑える関所であることが実感できる。波穏かにして空青く、長閑な時間を楽しんだ。
             
 トンネル出口からバスで門司市街へ入ると明治期のレンガ造り洋館が残る海辺を歩く。だが、駅前から繁華街の中心・唐戸へ続く下関の雰囲気が整然としているのに比べると、門司の街並みは何となく雑然とした印象が拭えなかった。それはM君も同感らしく「商売気が足りないのかな?」と、ごちた。 門司港からは小さな観光船で唐戸港へ。
 
 行き交う船舶の間をすり抜けるように走ること、5分。下関駅前で「今夜こそはフグ三昧で!」と意気込み、駅裏に見つけた<豊丸水産>という店が大当たり。二人は長崎の不快な記憶を忘れ、舌鼓を打った。アラカルトで「焼き物」(写真右)「皮の湯引きポン酢「ふぐ刺身」「ふぐ鍋」「雑炊」と注文し、結局フルコースになったが、下関市クーポンのお蔭もあり、バカ安! 最初から「コースメニュー」にしていないからか。二人ともフグ尽くしは生まれて初めて。実に幸せな日だった。       < つづく >
コメント
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