静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

≪ 今朝の2題 ≫    ★叙勲制度の意義;誰のため?     ★主語抜きのNHK放送原稿<漫画少年の寄贈>  

2020-06-27 10:45:00 | トーク・ネットTalk Net
★ 昭和の歌姫も対象外:叙勲、女性阻む「70歳以上」要件
  
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO60804100V20C20A6000000/?n_cid=NMAIL007_20200627_A
・ 日本だけでなく多くの国は、政府または国家元首による<叙勲制度>を続けている。 上に引用した記事は、日本の制度を明治以来の流れや諸国との比較検討のうえ、日本で
  特徴的にみられる『叙勲対象者の年齢制限』に絞り、論じたものだ。
・ 被叙勲者の男女比率の歪み(女性比率が外国と比べ極度に低い)も触れているが、それは日本社会全般に潜む男女同権の未発達であり、大きくは人権擁護の遅れの範疇に入る。

● そもそも「勲章を授与して貢献の栄誉を顕彰する行為」自体、町や村での、或は教育機関内での仕組みならば教育効果または親睦効果の要素に満ちており、何ら私は反対しない。
  だが君主や元首、政治指導者が「国民になりかわり」「国民総意を代表して」などと口実を付けて大掛かりなセレモニー仕立てになると、『誰のために顕彰機会を設けているのか?』
  と根本的疑念が私には生まれる。 何よりも『上から目線』の保護でもあり、<民が主>の民主精神に反するではないか? 

● 高齢に達した人の殆んどは自分が生きた証への不安に苛まれる。だが、叙勲はそれを公に打ち消してくれる嬉しい制度だから、反対や辞退する人は
 稀だ。(中には若くても固辞したイチローも居るが)勲章を貰う側からの疑義提出が無く、嬉々として順番待ちにいそしむ老人たちの姿よ!!
  私にはアザとく、見苦しいとしか映らない。


★ 『漫画少年』の寄贈ニュース!  でも<誰が?>寄贈したのか、主語の無いNHKニュース原稿???? 
(故)手塚治虫氏を中心に戦後の昭和22~30年の間に発刊された『漫画少年』のほぼ全巻に近い原本が「トキワ荘記念館」へ寄贈されたと言うニュースがNHKで今朝流れた。
 手塚マンガで育った世代には心がほっこりする明るい話題だ。  

然し、だ。とうとうニュースでは<誰が>寄贈したのか、最後まで言葉は無かった! 個人または法人や団体などが所有者で、何らかの背景から実名公表を辞退したかもしれない。・・とするならNHKは其の説明をどうして飛ばしたのか? 飛ばす理由は? 単に何秒かを稼ぎたかったから?? 

いや、日本人の犯しがちな『主語無視/軽視』の性癖ではないか?  飛ばした背景が何であれ、大事な主語を抜かした文章を平気で出す無神経さ。
日本語が宿命的に持つ欠陥、即ち『非論理性に繋がる陥穽』が、ここに在り、この欠陥は、前にも触れた(5W1H)を守らない性癖に通じますね?
皆さん、是は≪どうでも好い小さな事≫ですか?  どうでも良いと見做す人は(5W1H)の遵守など夢にも思うまい。 
コメント
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