静 夜 思

挙頭望西峰 傾杯忘憂酒

☆ 2015.07.14     ≪ 3つのお願い ならぬ 3つの落胆 ≫  

2015-07-14 09:10:57 | トーク・ネットTalk Net
  ☆ 千鳥ケ淵:700個の灯籠、「納涼の夕べ」 http://mainichi.jp/graph/2015/07/14/20150714k0000m040055000c/001.html?fm=mnm
  ☆ 時事通信:沖縄県条例成立での質問 「不適切」と記者注意 http://mainichi.jp/select/news/20150714k0000m040121000c.html?fm=mnm
  ☆ 大塚家具、法廷でも父娘対立 資産管理会社の社債償還巡り http://www.nikkei.com/article/DGXLASDZ13HZB_T10C15A7TI1000/
 これら3つの記事で、私はいつになく気持ちが萎える朝を迎えた。
                 
 まず、<千鳥ヶ淵で灯篭流し>の見出しに「おう、戦没者慰霊の行事か!」と期待して読み進んだら<千代田区などの主催。昭和30年代、遊びの少ない都会の子どもたちに楽しんでもらおうと始まり、今年で57回目>とある。
  落胆のあと・・待てよ、昭和30年代には慰霊の為と名付ける必要がないほど庶民には其の気持ちが満ちていたということだろうか? と好意的に解釈すべきなのかな?  と思い直してみたが、そうだとしても、逆に今こそ靖国国家神道へのアンチテーゼとして企画してはどうだろうか?

次に<名護市辺野古沿岸部の埋め立てに使う土砂の県外からの搬入を規制する県条例が成立したことをめぐり、時事通信の記者は会見で「国としても、ある意味見限ってもいいような気がするが、その辺はいかがでしょうか」「もう、そんな連中は放っておいてもいいと思うんですけど、いかがでしょうか」と質問した>という。<菅氏は「沖縄の発展は日本の発展にとっても極めて大事だ。できる限り沖縄県と話し合いながら進めていきたい」と回答した>と注意深い官房長官の応対。 
 私はこれまで時事通信社は相対的に中立的立場を守り通してきたという印象で好感を抱いてきた。それだけにガッカリしたと同時に、自民党衆議院議員3名の「報道機関こらしめ発言」に対する<厳重注意>なる処分との対比で、新聞社における<注意した>との対応がどういう程度のものなのか? 自民党”厳重注意”の嘘くささが明白なだけに、時事通信には「停職」などの実害ある処分で逆にコントラストを際立たせる気骨を示して欲しかった。

さて最後は大塚家具の父娘の醜い争い。老害、老耄、一族経営の弱点、株主への失望、家具業界全体へのマイナスイメージなどなど、父親は気づいてもなお個人的妄執が強く、戦うことが余生の生き甲斐と化したのであろう。この例に限らず、凡そ「報復」や「怨恨」が生きるエネルギーになってしまった人生ほどあざとく醜いものはない。それが老いてからでは、尚更目をそむけたくなる。 この父親に人生美学なる言葉は無縁であろう。
   若き日は情熱に燃えた企業家精神旺盛の素晴らしい人物であったろうと想像されるだけに、”有終の美”を己が人生においても全うしてもらいたい。
コメント
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