◎◎ 【米国市況】株下落、週間でも値下がり-企業の業績見通しを嫌気
Claire Ballentine
2020年5月2日 6:22 JST
◆◆ 1日の米株式相場は続落。新型コロナウイルス感染拡大を受けた利益予想の下方修正や、米中間の緊張の高まりが嫌気された。リスクオフの地合いとなる中、ドルは上昇した。
米国株は続落、S&P500種は週間でも値下がり
米国債は上昇、10年債利回り0.62%
ドルや逃避先通貨が高い-米中間の緊張の高まりで
NY原油は3日続伸、週間ベースもプラス-生産縮小広がる
NY金は反発、米中関係が再び緊張-逃避需要が高まる
★★ S&P500種株価指数は3%近く下落。週間でも値下がりとなった。アマゾン・ドット・コムやアップルが新型コロナの影響について厳しい見通しを示したことも手掛かり。エクソンモービルは急落。決算が少なくとも32年ぶりの赤字となったことが嫌気された。
⇨ S&P500種は2.8%安の2830.71。ダウ工業株30種平均は622.03ドル(2.6%)下げて23723.69ドル。ナスダック総合指数は3.2%下落。米国債市場では、10年債利回りが2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.62%。
S&P 500 posts two straight weekly declines
●○ シット・インベストメンツ・アソシエーツのポートフォリオマネジャー、ブライス・ドーティ氏は「決算は引き続き地雷原だ」と指摘。「明確な部分がほとんどないため、何が起こるか分からない」と述べた。
☆☆ 外国為替市場ではドルと逃避先通貨が上昇。トランプ大統領は、新型コロナ感染拡大は中国に責任があるとの認識を示し、報復として関税を引き上げる可能性に言及した。そうした状況を背景にドルは買われた。
◐◐ 主要通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ドルは対円では0.2%安の1ドル=106円92銭。ユーロは対ドルで0.2%上げて1ユーロ=1.0976ドル。
☆☆ ニューヨーク原油先物相場は3日続伸。週間ベースではこの1カ月で初のプラス。シェブロンをはじめ石油企業による生産停止が相次いだ。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟主要産油国で構成する「OPECプラス」が合意した減産協定も発効した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は94セント(4.99%)高い1バレル=19.78ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント7月限は4セント下げて26.44ドル。
☆☆ ニューヨーク金先物相場は反発。米中関係の緊張再開と、新型コロナの経済的影響がさらに表面化したことで、金への逃避需要が高まり、6営業日ぶりに上昇した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は6.70ドル(0.4%)高い1オンス=1700.90ドルで終了。週間では2%下げた。
原題:U.S. Stocks Erase Weekly Gain on Profit Warnings: Markets Wrap(抜粋)
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