縺れる

いいもんだよな～・・・


お母さんに縺れる幼子。
そこがあるからこそ
こちらを向けるって感じです。

間の休みに振り向くと
あまりに大きな顔にビックリしたのか
顔を引き攣らせつつ
お母さんの胸に顔を埋めた。

場の空気に馴染んできたのか、
お婆ちゃんのところ、
オジサンのところ、
チョコチョコってお母さんから離れて行っては
キャッキャ、キャッキャとお母さんのところに帰っていく。

一日一日
その距離がだんだんと長くなってくるのでしょう・・・


たとえどんなに遠い距離であろうとも
帰る場所がある。

否、振り向けば
そこに優しき笑顔あり。

今、ここに！


親心って有り難い！

何をしに

可哀そうなことです・・・


ご結婚されて数年。
お若くしてご往生なされた。

その頃、
こんなコイツもまだ若く
頭でっかちで
恥ずかしげもなく
参っていた頃。

もう・・・
まだ・・・

生かさせていただいた数十年、
それなりにコイツの中でも気付くこともあり
愚かなまんまですけど
お育て頂いているよな～って
しみじみ阿弥陀さまの前。

若くしてご往生なされた尊いいのち。

仏さまのおはたらきとなり
合わさん手を合わせてくださる。
称えることもないお念仏を
称えさせてくださる。

この姿にせんがために
今生にいのち頂いたのでしょう。

この優しさに出会わさんがために
先に仏さまになられたのでしょう。

また会えるよろこびを頂き
生させて頂けることを気付かさんがために・・・

ありがとう、いっぱいです。

源流

君に遇えてうれしいから・・・


一粒の水がこの地に沁み込み
寄り添い出会い

流れとなる・・・


忘れない、
この美しさ・・・

この時の中で

今も変わらず光に照らされつつ・・・


汗の落ちる音、
涙の落ちる音、
笑い声の零れる音、

この見上げる太陽の温もりを仰ぎながら
立ち上がっていたのでしょう。


大きく深呼吸！

出る言葉は

ありがとう・・・


お母さんは子どもたちに、
「ありがとう・・・ナンマンダブ、ナンマンダブ」

子どもたちもお母さんに、
「ありがとう、ありがとう・・・」

お互いに支え合い生きてこられた
そんな人生を感じました。

各ありたいよな～・・・


顔しかめ
荒い言葉を吐くモノもいる。

オレが、ワシがと正当化する恥ずかしき姿。

えらい違いです。


優しきお念仏相続して頂きたい！