歯を食いしばる・・・
坊守の話すコイツの好きな話。
いろいろあるのですがトップレベル。
「ママ、小鳥さんがないてるの」って幼き娘。
「そう、ないてるの~。チュンチュンって鳴いてるの?」
「違うの、エ~ンエ~ンって泣いてるの・・・」
ベランダで見つけた雀。
でも、力なく横たわっているのです。
その姿に娘は「エ~ンエ~ン」って泣き声を聞いていくのです。
痛かったの・・・
しんどかったの・・・
御門徒の死に出会い
幼き心に言いようもない寂しさを覚えた頃でした。
眠る頃になると
決まって泣くのです。
ママ、死んじゃいやだ~・・・って。
その切ない泣き声を聞きつつ
偽りの言葉を発することが出来ない坊守。
ギュ~っと抱きしめ、
「ナンマンちゃんがおって下さるんだから
また会えるんだよ・・・」って。
シャクルように
シャクルように
ヒック、ヒックって泣き疲れ
包まれる安心を感じつつ眠りについていた・・・
そんな愛しき娘。
ある車屋さんの横の信号が赤になり停止。
何気に視線を右に向けると
泥色になったハッチバックが止まっている。
見るも無残な姿・・・
多分、先日の豪雨災害で被災したのでしょう。
キングコングでも出現したのかっていうくらいに
原型を留めていない車がポツン。
歯を食いしばりながら見つめていました。
エ~ンエ~ンが聞こえるのです。
痛かったか・・・
しんどかったか・・・
辛かったか・・・
老いたバリのハンドルを擦りつつ・・・
坊守の話すコイツの好きな話。
いろいろあるのですがトップレベル。
「ママ、小鳥さんがないてるの」って幼き娘。
「そう、ないてるの~。チュンチュンって鳴いてるの?」
「違うの、エ~ンエ~ンって泣いてるの・・・」
ベランダで見つけた雀。
でも、力なく横たわっているのです。
その姿に娘は「エ~ンエ~ン」って泣き声を聞いていくのです。
痛かったの・・・
しんどかったの・・・
御門徒の死に出会い
幼き心に言いようもない寂しさを覚えた頃でした。
眠る頃になると
決まって泣くのです。
ママ、死んじゃいやだ~・・・って。
その切ない泣き声を聞きつつ
偽りの言葉を発することが出来ない坊守。
ギュ~っと抱きしめ、
「ナンマンちゃんがおって下さるんだから
また会えるんだよ・・・」って。
シャクルように
シャクルように
ヒック、ヒックって泣き疲れ
包まれる安心を感じつつ眠りについていた・・・
そんな愛しき娘。
ある車屋さんの横の信号が赤になり停止。
何気に視線を右に向けると
泥色になったハッチバックが止まっている。
見るも無残な姿・・・
多分、先日の豪雨災害で被災したのでしょう。
キングコングでも出現したのかっていうくらいに
原型を留めていない車がポツン。
歯を食いしばりながら見つめていました。
エ~ンエ~ンが聞こえるのです。
痛かったか・・・
しんどかったか・・・
辛かったか・・・
老いたバリのハンドルを擦りつつ・・・