東久留米 学習塾 塾長ブログ

東京都東久留米市滝山の個別指導型学習塾 塾長白井精一郎のブログ

整数問題(3)[桜蔭中]

2017-10-19 11:41:21 | 数学・算数の話
こんにちは。東久留米市の学習塾塾長です。

今回は、2009年桜蔭中入試問題で出題された整数問題を取り上げます。

問題は、
「次の[ ] にあてはまる数を答えなさい。

 3×5×5×5+4×5×5+2×5+1
=[ア]×[ア]×[ア]+[イ]×[ア]×[ア]+[ウ]×[ア]+3
 (ア、イ、ウは1から9までの整数です)  」
です。

与えられた式の右辺は、[ア]で割ると1余ることを表しています。

そこで、左辺の値を計算し、それを1から9までの整数で割り算して、余りが3になるものを探しましょう。このとき、1、2、3で割った余りは3 にならないので、4から9まで調べればOKです。

左辺=375+100+10+1=486
で、これを4から9までの整数で割り算してそれぞれの余りを求めると、
486÷4 → 余り2
486÷5 → 余り1
486÷6 → 余り0
486÷7 → 余り3
486÷8 → 余り6
486÷9 → 余り0
ですから、ア=7 です。

ア=7を与式に代入して整理すると、
486=7×7×7+7×7×[イ]+7×[ウ]+3
   =343+49×[イ]+7×[ウ]+3
49×[イ]+7×[ウ]=140
7×[イ]+[ウ]=20
から、これを満たすイとウは、それぞれです。

以上から、ア=7、イ=2、ウ=6 が答えです。


余りに着目すれば簡単です。