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映画『クラウド アトラス』のここがおかしい、よくわからない(要注意:ネタバレしまくりです) (3)

2013-03-27 12:55:20 | 映画!
早速ですが、「映画『クラウド アトラス』のここがおかしい、よくわからない(要注意:ネタバレしまくりです) (2)」の続きを。

7. テーブルの下の「アダム・ユーイングの太平洋航海記」
ロバート・フロビシャー(ベン・ウィショー)がヴィヴィアン・エアズ(ジム・ブロードベント)宅で夢中になって読んでいるこの航海記、本の後半がなくなっていて、フロビシャーは恋人のルーファス・シックススミス(ジェームズ・ダーシー)に本を買って送ってくれと手紙で依頼します。その後ルーファス・シックススミスが本を送ったかどうかはわかりませんが、本の後半は実はエアズ家のテーブルの脚の下に敷かれていた(恐らく高さ調整のため)というトホホな映像が一瞬流れます。これ、恐らく原作者(あるいは映画の脚本家)がこの本をフロビシャーの手紙に登場させるため(=後でルイサ・レイが読むため)に使ったネタだと思うのですが、その伏線が回収しきれていませんでした(ルイサ・レイがこの本について言及していない)よね? 結局、本がただテーブルの高さ調節のために半分にされた、くらいにしか読み取れない形になってしまって、残念に思いました。

8. ザックリーの顔の謎
ザックリーの顔について書きたいことが2つ。まず、刺青が入っているのは、彼の前世がマオリ族(顔に刺青)を虐げる立場だったのが、いくつもの世代を経て、彼自身がマオリ族的な立場(コナ族という敵に狙われる身)に逆転した、ということを示しているんですかね? あと、冒頭と終盤に登場する年老いたザックリーには左目に傷のようなものがあります。で、1回目に観た時、その傷は彼が若かりし頃、コナ族と戦うシーンで出来たものだと思っていたのですが、2回目観た時、戦いが終わった時点でもザックリーの目は傷つけられていないことに気がつきました。ただ、メロニムと宇宙(!?)に旅立つ前に、彼が目の手当てを受けたことがわかるシーンがあるだけです。じゃ、結局あの目の傷はどこで受けたんじゃい!ってな話ですw

9. メーガン・シックススミスがまったくハーフっぽくない
年老いたルーファス・シックススミス(ジェームズ・ダーシー)は彼の優秀な姪、メーガンの話をルイサ・レイ(ハル・ベリー)にし、ルーファスの死後、ルイサは実際にメーガンに会い、彼が残したフロビシャーからの手紙を渡します。このメーガン、どう見ても純血のアジア人にしか見えませんし、演じているのも朱珠という中国人の女優さんです。白人ルーファスの姪なのだから、白人、あるいは白人と別の人種の混血が当然ですよね。ただ養子なら話は別で、メーガンも養子なのかと納得したのですが、Wikipedia を見ると、メーガンの父親はジム・スタージェス、母親はペ・ドゥナ(彼らは写真という形でのみ登場していたと思います)。そういう設定なら、やっぱりハーフの女優さんか、あるいはハーフに見える女優さんをキャスティングすべきだったと思います。それにしてもこの映画ではことごとくジム・スタージェスとペ・ドゥナが結ばれる、という設定なんですね…。

これでもう書き切った気もしますが、たぶんもう1回だけ続きを書きます。とりあえず今回はこの辺で。
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