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健康オタクだったはずの私が、癌と診断された件

2022-12-24 19:17:18 | 日記
はじめにお断りしておきますが、この記事を書く理由は、癌と診断された自分を「可哀想」「お気の毒」などと憐れんでもらいたいからではなく、恐ろしいイメージのある癌でも、早期に発見すればこの程度の治療で済む(たぶん)、ということをお伝えしたかったからです。つまり、癌、というか、おそらくほとんどの病気で重要なのは、早期発見・早期治療で、それを認識し、ご自身で積極的に検診(健康状態を調べるのが「健診」、特定の病気を早期発見するための検査が「検診」)を受けよう、またご家族やパートナーにもそれを促そう、と考えていただけるのであれば、この先を読んでいただく必要はありません。

まず、私が自分で「健康オタク」だと考えていた理由は以下のとおりです。

1. 毎朝起床後すぐに血圧・体重・体脂肪率・筋肉量・基礎代謝量・体内年齢を測定
2. 今も毎日あすけんで食事管理
3. 飲酒は年に3~4回程度、喫煙の経験はこれまでの人生で紙巻きタバコが2回、水タバコ3回のみ
4. Fitbitで毎日運動量、心拍数、睡眠の質等を管理
5. 週3~5回ジムに行く
6. ジムとは別に、毎日最低8000歩は歩く
7. 年1回の人間ドックでは毎年オールAをめざしている(が、実現できたことはまだない)
8. 体調不良自体滅多にないが、体に少しでも違和感を覚えたら、すぐに病院に行って診察してもらう
9. 3か月に1回、歯科健診を受ける(からだの健康は口内環境から!)
10. 「健康カプセル!ゲンキの時間」は万難を排して必ず毎回視聴する

ちなみに、なぜここまで健康に気を遣うようになったかと言うと、大学を卒業して初めて就職した職場で、若くして過労死された方がいたから、というのが一番大きかったと思います。その職場では、過労死者を出したことへの反省に基づき、どんなに若い職員でも、通常の健康診断ではなく、人間ドックの受診が推奨され、そのための金銭的な補助も出ていました。なので、社会人になってからこれまで、通常の健康診断よりも人間ドックを受けた回数の方が圧倒的に多いです。その件以外にも、これまで家族・親戚・同僚・友人・知人の間や、テレビ・映画などでも病気で苦しむ人/亡くなる人を見たり、看護師の友人から病気について色々な話を聞いてきたから、というのも大きかったです。

癌と診断された経緯

というわけで、自分としては徹底した体調管理をしてきたつもりでしたが、2022年11月、非浸潤性乳管癌(DCIS)と診断されました。診断までの経緯については以下のとおりですが、乳癌の検査等に興味がない方はスキップして、一番下の「結論」をお読みください。

2022年10月 自分の左胸に長径5mmくらいの楕円形の非常に浅い陥没ができた(ように見えた)。「しこり」はなく、その他の異常もないように思えたが、少し気になったため、以前から診てもらっている乳腺・乳がん診療の専門クリニック(以降Aクリニック)に診察の予約を行う。

10月19日 Aクリニックに行き、マンモグラフィーと超音波検査を受ける。その日は院長ではなく、若い女性の医師が担当だったが、診察時、左胸の浅い陥没はなぜか消えており、先生からは「加齢によるものではないか?」とのこと orz...。さらに先生から「左胸に石灰化病変があるようなので、マンモトーム生検を受けてください」と言われる。Aクリニックには最先端の検査機器や、治療のための高額な機器がないため、検査や治療内容によって別の大きな病院に行く必要がある。というわけで、がん専門病院であるB病院での検査を予約してもらう。この日の支払額は 4,360円。

10月27日 Aクリニックで撮影したマンモグラフィーのCDをB病院に持って行くも、再度マンモグラフィーを撮影。画像を見たB病院の医師からは「癌かもしれない」と告げられる。その日にマンモトーム生検も受けられるのかと思いきや、次回になるとのことで、マンモトーム生検を予約。父方がガン家系のため、癌の可能性があることは自分でも予想していたものの、「癌の治療=入院+手術+抗がん剤」と思い込んでいたため、「仕事どうしよう。(飼っている)うさぎの世話はどうしよう」と若干不安になる。この日の支払額は 3,470円。

11月15日 B病院でマンモグラフィ(ステレオ)ガイド下でのマンモトーム生検を受ける。検査の間はうつぶせでじっとしていなければならないのが辛い。検査後は止血のため、針を刺した箇所を医師が10分くらい押さえつけるのだが、それは辛いというよりむしろ「めっちゃシュール」(二人の人間が10分間もじっとしている光景なんてあまりない)と思った。この日の支払額は 24,320円(「えーっ、3割負担でこの金額?」と自分の目を疑った)。

11月24日 マンモトーム生検の結果を聞きにB病院へ。先生は「ひしんじゅんせいにゅうかんがんです」と言いながら、「DCIS 非浸潤性乳管癌」と紙に書いてくれた。先生の話ではDCISにも「おとなしい」ものと「悪性度が高い」ものがあり、私の場合「おとなしい」もの、と説明してくれたが、私が「でも悪性なんですね?」と聞くと「悪性です」との返答。さらに先生は「あと5年は治療しなくても、おそらく進行することはない」とおっしゃったので、私は心の中で「じゃあ、しばらくは治療しないってのもアリだな」と考えるほど、冷静に癌の告知を受け止めた。この日の支払額は 220円。帰りの電車でググってみると非浸潤性乳管癌はステージ0の乳癌とのことで、癌のステージに「0」があるということをその日初めて知った。

11月26日 B病院からの検査結果を受け取っているはずのAクリニックへ。10月19日の女性の医師ではなく、院長が担当。開口一番「癌だったね」と言われる。大きさは2mm程度とのことで、今後の治療については、造影剤を使ったCT検査の結果から決めるとのことで、「えー、また検査?」と閉口したが、手術が必要な可能性は低いと言われ、少しホッとした。当然CT検査はAクリニックでは受けられないため、今度はC病院に電話をかけ、予約を取った上で検査に行くよう指示される。この日の支払額は 4,310円。

11月28日 癌の診断を受けたことを会社の部長・課長に報告した上で、自分が所属する課内でも発表。

11月29日 C病院で血液検査および造影剤を使ったCT検査を受ける。「26日にもAクリニックで血液検査したばかりなのに…」と思ったが、検査結果が届いておらず、それがないとCT検査も受けられないとのこと。造影剤が腕の静脈に注射されると、生温かい液体が体の中に流れ込むのを感じた。その針を刺したままCT検査を受け、針を抜いてもらって検査終了。この日の支払額は 11,040円。

12月3日 今後の治療方針を聞くため、Aクリニックへ。先生は私にCT検査の画像を見せながら「手術は難しい(おそらく位置的に)」とおっしゃり、治療方針としてはホルモン療法(毎日薬を1錠服用)をすぐに始め、1月から放射線療法を行うことになった。放射線療法についてはD病院で受けるとのことで、今度はD病院に電話をかけ、予約を取った上で治療について相談に行くよう指示される。ちなみに薬は抗がん剤ではないため、毛髪が抜ける心配はない(ホッ)が、眠気やほてり、頭痛、めまいなどの副作用があるかも、とのことだったが、今のところ大きな副作用は出ていない。この日の病院への支払額は 4,010円。薬局で処方してもらった薬は40日分で 1,810円

12月6日 D病院に行き、放射線治療科の医師と今後の治療について相談。放射線療法は平日は毎日実施するのが重要とのことで、年末年始の休みが明けた1月から行うこととなった。Aクリニックでは25回と言われていたが、D病院の医師は30回から35回必要とのことで、35回の場合、2月いっぱい平日は毎日D病院に行く(入院ではない)ことに。この日の支払額は 2,230円。

12月16日 D病院が電話があり、「Aクリニックの先生とお話しし、放射線治療は25回に決まりました」との連絡を受ける。というわけで、放射線治療は今のところ2月13日に終わる予定。

結論

・人一倍体調管理に気をつけているつもりでも、残念ながら癌を完全に予防することはできない。

・だからと言って、「体調管理は無駄」というわけではなく、生活習慣病等他の病気を予防するのには有益。

・病気を完全に予防できなくても、早期に発見すれば、治療にかかる時間・お金・肉体的/精神的な負担などは軽くできる可能性が高い。

・だから毎年の健康診断・人間ドックはもちろん、自治体等で無料で受けられるものも含め、積極的に検診を受けしましょう(ご家族やパートナーも)!

・若くても体の不調は軽視せず、できるだけ早く病院で診てもらいましょう!

・上記のとおり精密検査などを受けると1日で万単位のお金がかかるので、内容をよく確認した上で、医療保険にも入っておくと安心!

ちなみに今も癌による症状はまったくなく、いたって元気。薬の服用以外は、癌の診断を受ける以前とまったく同じ生活を送っています(自分が癌患者であることが正直信じられない)し、すぐに死ぬというわけでもないので心配はご無用ですw 最後までお読みくださり、ありがとうございました!

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