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45歳、ブスだけど、27歳の彼氏に会いにロシアに行ってみた (2)

2014-01-29 13:00:07 | ロシア関連
早速ですが、「45歳、ブスだけど、27歳の彼氏に会いにロシアに行ってみた (1)」の続きを。

出発の前日、アエロフロートのWebで私が乗る飛行機の東京行きのフライトに遅れが発生していないかをチェック。ローマ発モスクワ経由東京行きだったのですが、幸いモスクワには定刻よりも早く到着した模様。これでモスクワ-東京間に遅れが出なければ、私のフライトが遅れることもないはず、と安堵。ついでに私のフライトスケジュールを再確認すると、すでにオンラインチェックインができる状態になっているではありませんか!「え、これで今チェックインしたら、明日いい席を取るために朝早く出発しなくていいやん!」と東京-モスクワ間、モスクワ-サンクトペテルブルク間ともにほいほい座席を選び、チェックイン!「ボーディングパスをメールする」というボタンがあったので、「あ、これで携帯画面を見せればボーディングパス代わりになるわけね」と思い、そのまま送信。しかし、メールで送られてきたのはボーディングパスのpdfファイル。「これを印刷してボーディングパスとして使ってください」とのこと。なにいぃぃぃぃ! 私、家にプリンタないのにぃぃ! 近所にネットカフェもなく、pdfファイルをプリントできる環境がないっ! 成田空港でもネットが使える場所はあっても、印刷までできそうなところはなさそう。いろいろ考え、成田空港に向かう前に、通勤で使用している定期券で一駅の隣町まで行き、そこにあるネットカフェで印刷することにしました。それでもチェックインは終わっているので、ぎりぎりに成田到着でも大丈夫だろうとタカをくくり、家を出る時間を当初の予定より1時間遅らせた私。このせいで次の日に悲劇が起ころうとは考えてもみませんでした。

そんなこんなでいよいよ出発当日。飛行機が事故にでも遭い、結局Aに会えない可能性もあるので、彼に「これが最後かもしれないから」と長めのメッセージを送信。荷物は写真のとおり。体重計で測ってみると、バックパックは6.7kg、ショルダーバッグはちょうど1kgでした。



家から一駅のネットカフェに向かう電車の中、そのチェーン店の会員カードを忘れたことに気がつき、パニック。旅行で使わないカードはすべて財布から抜いてしまっていたのです。「うわー、やっちゃった。でも最悪また新規会員になればいいか」と考え、お店に到着。カードを忘れたことを店員さんに告げると、「お名前が確認できるもの、ありますか?」と言われたので、クレジットカードを渡しました。「生年月日を教えてください」と言われたので、それも申告。店員さんはパソコンの画面から残念そうな表情で視線を私に移し、「お客様は他店でカードをお作りになっているため、ここでは情報が確認できません。新規でお申し込みいただくことになります」とのこと。もちろんそのつもりだったので、「わかりました」と答えると、「それでは健康保険証か運転免許証をお願いします」と店員さん。ガーーーン! もちろん健康保険証も運転免許証も旅行にはいらないと、家に置いてきたーーー! 私:「すみません、これから旅行に行くのでどちらも持っていません」、店員さん:「身分が確認できるものをお持ちでないと会員登録はできないので…」。ごもっとも。私はあっさりあきらめお店を出ました。

どうする、どうする? 家に帰って保険証を取ってくる? いや、それだとフライトに間に合わなくなるかもしれない。アエロフロートに電話して、印刷した紙がなくても搭乗できないか聞くことにしました。万が一の時のためにスマホの電池はできるだけ使いたくなかった(今考えるとたかだか電話番号を調べるのにそれほど電池を使うとも思えません。冷静な判断ができなくなっている証拠ですね)ので、わざわざ公衆電話に100円玉を入れ(テレフォンカードはちゃんと持っているのに、わざわざ小銭を使ったのも冷静な判断ができなくなっている証拠です)、104でアエロフロートの電話番号を確認。すると、「アエロフロートでのお届けはありません」という信じられない回答! 代わりに成田空港の電話番号を聞き、そこに電話し、アエロフロートの番号を教えてもらいました。つまり、100円の無駄遣い、2回目。

そしてアエロフロートに電話(3回目の100円の無駄遣い)し、事情を説明すると、「紙がなくても大丈夫です。バッグドロップカウンターでチェックインしてください」とのこと。とりあえずほっとしたものの、わざわざpdfファイルを印刷するために隣町まで来た私は何だったんだと悲しくなりました。公衆電話を出て駅に向かう途中、成田方面への電車が目の前を通りすぎ、愕然。この騒動で予定よりも15分近く時間をロスしていて、これはかなりヤバイんじゃ…と再びパニック。スマホで成田空港までの時間を調べると、京成の普通から特急に乗り換えて成田空港に着く時間は一番早くて12時55分。フライトは13時5分、搭乗予定時間は12時25分、チェックインの時間も必要だし、ドコモのカウンターにも立ち寄りたいし、もちろん出国手続きもしなくちゃいけないし、時間足りなくない? その時間より早く空港に着く方法はただ一つ、逆方向の日暮里に行き、そこからスカイライナーに乗って成田に向かうこと。でも日暮里での乗り継ぎ時間がたった4分しかなく、スカイライナーにも乗れないかもしれない! どうする、どうすると考える間もなく成田方面の普通電車が到着。「スカイライナーに乗る!」と意を決した私はその電車を見送り、すぐ後に逆側のホームに来た上野行きの電車に乗ったのでした。

日暮里につくと駅員さんに「すみません、45分発のスカイライナーに乗りたいんですが!」と聞くと、私が慌てていることを察してくれたのか「早くあそこの券売機で特急券を買ってください」との返答。なんとかクレジットカードで切符を買い、ホームへのエスカレーターを上がっている途中で成田空港行きのスカイライナーが到着。何とか列車に滑り込み、ギリギリセーフ。間一髪で間に合いました。ちなみに新しいスカイライナーには初めて乗ったのですが、速いし、部分的に窓から見える風景も在来線とは違うし、乗り心地も快適でとても良かったです。

スカイライナーに乗ってから気がついたのは、ネットカフェで必要だった身分証明書はパスポートでも良かったのではないかということ。はー、今頃こんなことに気がつくなんて…などと考えていたら、あっと言う間に成田空港に到着。お客さんがみなスーツケースを押している中、バックパックは私だけ。日暮里で買った切符を改札に通すと、駅員さんに「お客さん、乗車券も出してください」と呼び止められました。何のことかわからずオドオドしていると別の女性の駅員さんが、「さっきのは特急券だったんです。パスモとかお持ちですよね?」ああ、そういうことか! 海外だけでなく、旅行自体にも遠のきすぎて、乗車券と特急券の違いすら忘れていた私でした。というわけで、パスモで再び改札を抜け、北ウィングの出発カウンターに直行。

アエロフロートのカウンターは閑散としていて、お客さんは一人だけ。でもそこがバッグドロップの窓口だったため、その男性の後ろに並びました。そのお客さんへの対応が終わるのを私が辛抱強く待っていると、「お客様もチェックインですか? あちらのカウンターでどうぞ」とやっとスタッフさんから声が。「オンラインチェックインしているのでこの窓口じゃないとダメですよね?」と聞くと「あちらでも大丈夫です」とのこと。なんだよー、早く言ってくれよー。というわけで、そちらの窓口で手続き。カウンターの女性:「液体は一切機内に持ち込めませんが、手荷物に入っていないでしょうか?」、私:「ジップロックの袋に入れているので大丈夫ですよね?」と逆に質問すると「いえ、1月11日からソチオリンピックが終わるまで液体は一切禁止です。モスクワで没収されてしまいます」とのこと。マジィィィ? 私:「乗り継ぎ時間が短いので預けたくないんですが…」、女性:「それではモスクワで没収されてしまいますが、よろしいですね?」、私:「いえ、それは困ります。じゃあ、預けます」というわけで、必要な物だけ取り出し、バックパックを預けました。搭乗券を私に手渡した後、「サンクトぺテルブルクまでスルーにしてありますので、モスクワでの引き取りは必要ありません」とのこと。どうか、荷物が無事でありますように…。

それからドコモの窓口に向かいました。カウンターのお姉さんに「ロシアにこれから行くんですが、現地のWi-Fiだけ使うにはどうすればいいですか?」など質問。丁寧に教えてくれて、マニュアルのようなものももらえました。ドコモユーザの方で海外での携帯電話やスマホの使い方に不安がある方は出発前に立ち寄ることをおすすめします。

時刻は12時前。お腹は減り、喉も渇いてはいるものの、機内食があるので、飲食店で食べるわけにもいかないし、液体を機内に一切持ち込めないのでペットボトルを買うのももったいない。というわけで、そのままセキュリティチェックに。平日の昼間なのにかなり混雑している様子。そのまま出国手続きに行くと、こちらは混雑なしでちょっと拍子抜け。そのまま搭乗口に向かいました。出発準備中のアエロフロートの機体には Л. Толстой というキリル文字。L.トルストイ、つまり作家のトルストイの名前がつけられていました。1枚写真を撮り、搭乗時間まで待機。搭乗口周辺にいるお客さんの数はどう考えても定員よりはるかに少なく「飛行機、ガラガラかも」と予想。12時30分過ぎに搭乗開始。チーフパーサーと思われる太ったロシア人の中年男性が私の顔を見て「コンニチワ」と挨拶。隣の席には20代後半から30代前半くらいに見える日本人男性。「すみません」と声をかけて窓際の席につくと、母親に出発する旨のメールを送信。

とりあえず今回はこの辺で。続きはまた後日ということで。

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