ウリパパの日記

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東京の過去のソメイヨシノ開花記録を調べてみました 2024.4.8

2024-04-08 20:05:06 | 自然

今日は北関東(水戸、前橋、熊谷)でソメイヨシノが満開となりました。昨日は福島でも開花からわずか4日で満開となり、今日は長野で開花です。最近では珍しく平年より遅れ気味だった桜開花前線は急ピッチで北上しています。先週末まで蕾が多かった友部付近でも今朝は満開でした。

近年、地球温暖化や都市化等の影響で3月と10月の高温が著しくなってきました。気温変化が大きい季節のため温暖化の影響が数字に影響しやすい月でもあります。桜の開花日も高温化傾向の影響を受けやすいので、東京の過去のソメイヨシノ開花日を調べてみました。東京(靖国神社)と八王子を比較するため、八王子の記録が残っている昭和35年(1960年)以降、今年まで65年間の推移をまとめたものが上の図です。八王子市の開花情報は必ずしも毎年公開されませんが、2年1回はHPで発表され前年との比較情報が含まれているので、何とか途切れることなくリストアップできました。なお、東京の標準木は靖国神社、八王子の標準木は天気相談所が開設された1984年以降は市役所裏の特定の木と定められています。1983年以前は八王子市立第4中で観測が続けられていて、富士森公園に標準木があったような記憶があります。いずれにしても1983年頃が変化点となります。

東京(ピンク)、八王子(紺) 共にソメイヨシノの開花が年々早まっています。図の近似方法では分かりにくいですが、1980年以降加速している様子がわかります。もともと八王子では4月に入って咲き始めることが多く、寒冬の1984年は4月14日となっています。一方、暖冬の2002年は1984年に比べて1か月も早い3月15日に開花。この年は横浜と並んで全国で一番乗りでした。今年の八王子の標準木は3月27日に開花。東京の3月29日より2日早く、八王子で東京靖国神社より早い開花となったのは2002年に続いて2回目です。1983年頃までは八王子の開花は東京に比べて1週間程度遅い傾向にありました。ところが近年では1~2日にその差が縮まっています。東京都心は都市化により休眠打破をうけにくい、八王子の標準木の場所が変わった、八王子の冬から春にかけての気温上昇スピードが大きくなっているなど、いろいろ理由は考えられますが、よくわかりません。今年の八王子市内の様子を見ると、咲き始めは地域や個体によって開花状況に大きな差があるようなので、樹齢や日照、冬から春への気温変化など様々な要因で目覚める時期が決まるのでしょう。

 


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