マニアの戯言

映画マニアの勝手な映画感想日記

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「ミーシャ/ホロコーストと白い狼」

2009-10-28 11:17:33 | 好きな俳優 ベンノ・フュアマン

Survivre Avec Les Loup (レンタルタイトル「狼少女ミーシャ 虐殺の戦場、3000マイル」) 2007年 フランス・ベルギー・ドイツ作品

監督 ヴェラ・ベルモン 
出演 マチルド・ゴファール ヤエル・アベカシス ベンノ・フュアマン ギイ・ブスト

勝手なあらすじ(自分の解釈の上でのストーリー)
1942年。ドイツ系ユダヤ人の父とロシア人の母を持つ幼いミーシャは、ベルギーのブリュッセルに人知れず引っ越してきた。人目を避けて暮らす生活や、母親から教わる「愛しい人」という言葉を掛けられたら、その人に付いていくという約束の意味を彼女は知るよしもなかった。
ある日、学校へ行っていた彼女の前に「愛しい人」と声を掛ける女性が現れた。母親との約束通り、その女性に付いていくミーシャ。郊外の大きな家につれて来られた彼女は、名前を変えられ、偽装の身分証明書を渡され、そこでお手伝いとして働かされる。
しかし、そんな生活も束の間で・・・。

勝手な感想(自分の思い込み多々)
今年の春頃公開された映画。
主演のミーシャを演じた子役はこれが初めての演技だというから凄い。
それに監督さんはきちんと季節を追って撮影したというからこれまた凄いなあ~と感心したのだった。

あらすじの補足をさせてもらうと、
彼女はこのお手伝いとして働いている時に、食料を提供してくれる(そのお屋敷と取引をしていると言った方がいいかも)農家のエルネストというおじさんに出会うのだ。
そのおじさんから小さな方位磁石をもらい、ユダヤ人狩りの追っ手が来た時、その追っ手から身を隠しながら、突然さよならもなにも言わないでいなくなった両親を捜しにドイツまで旅に出るのだ。

子供は純粋だからその思いだけで歩き続ける。

レンタルタイトルの3000マイルは彼女が歩いた距離。
ベルギーからドイツ、ポーランドへ行き、
そして、またベルギーを目差して帰るのだ。

いや~重い。重い作品だと知っていたが、重い。
彼女のひたむきさがすっごく辛い。

そして、理不尽な世の中。
森を抜けていく彼女の味方になってくれたのが、一匹の白い狼。
これがすばらしくかっこいいのだが、その出会いも束の間なのだ。
いつでも何処でも「お腹空いた~」は本当に見ているこっちはきっつくって痛々しかった。
ミミズを食べたひにゅあ~止めとけ~と叫んじゃったからねえ。(^◇^;)

さて、目的のベノはというと。ミーシャの父親ロイヴン。


いつもながら笑顔が少ない役柄だが、ミーシャを抱きかかえた姿は素敵だったぞ。
しかし、まあ、出番は少ない。

前半と中盤の少しだけ。
だけど、ミーシャが見る幻が父親ってのがじ~んと来たなあ。

途中でロシア人に助けてもらうのだが、助けた青年がすっごくいい感じだったのだ。
調べたのだけど俳優さんの名前が分からない(>_<)

分かる方がいらっしゃったら、是非教えてくれ~。
(ミーシャと同じ名前だと言っていた彼なんだけど)

余談だが。
実は、動物が好きじゃない自分でも、憧れている動物はいるのだ。
それはここにも出て来た狼。
幼い時に、見た映画で少年が病気で、彼の望みが狼を飼うことという作品から妙に狼が好きになったのだ。

調べたら「クリスマス・ツリー」という1968年の作品だった。
ラストシーンが無償に記憶に残っているのだ。
この作品を見てふと思い出した、ich。
見たいけど、レンタルがないみたいなんだよねえ。

時には重い映画もいいが本当に時にはでいい。
しばらく余韻でつらかったからねえ。(^◇^;)


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