A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記434 「杉山英行作品集」

2010-09-22 23:20:25 | 書物
タイトル:杉山英行作品集
制作:福田新之助
写真:近藤大
デザイン:青木陸祐、平沢卓、檜垣平太
発行:ギャラリー白
製版:東京電子製版
印刷所:東洋紙業高速印刷
発行:1994年6月1日
内容:
オマージュ
「黒の考察」泉茂(画家)
「語りかける黒―杉山英行のモノクロミスム」乾由明(美術評論家)
「(タイトルなし)」今田純子(ABCギャラリー/大阪府立現代美術センター館長)
「杉山英行の冒険精神」木村重信(美術評論家)
「エイコー節」高橋亨(美術評論家)
「杉山英行さん」元永定正(画家)
「杉山英行の黒」森口宏一(彫刻家)
Works
History
 杉山英行略歴
 杉山英行展評
「あとがき」杉山英行

頂いた日:2010年8月27日
頂いた場所:ギャラリー白
大阪・ギャラリー白にて開催された<杉山英行展>(2010年8月23日~9月4日)に行った際、ギャラリーの方より頂いた1冊。どうもありがとうございます。
恥ずかしながら杉山氏についてはほとんど知らなかった(残念ながら杉山氏は昨年12月に亡くなられた)。それもそのはずで、略歴を見ると東京ではほとんど展覧会が開催されていない。東京での最後の個展発表が1966年の夢土画廊、グループ展では1955年に東京都美術館で開催された第11回行動美術展が最後である。つまり、ほとんどの発表が関西中心だったため、関東圏では知っている人は少ないのでないだろうか。
そのようなわけで、今回の回顧展は私にとっては関西アートシーンで活動した作家を知る貴重な機会となった。その杉山氏の作品だが、黒を主体としたミニマルな絵画である。だが、村上友晴ともまた異なる、油絵の素材感、物質感を感じさせる絵画である。頂いた作品集を見ると、豪華な執筆者の名前が並んでおり、その存在は大きかったことを思わせる。作品集を見て再発見したいと思う。


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