A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

【ご案内】almanac15 "depositors meeting 14"

2016-12-20 19:54:23 | お知らせ
今年も東京・art & river bankの恒例年末ファイルイヴェント"depositors meeting"にセレクターとして参加します。
今回私がセレクトしたのは、大八木夏生澤田華、嶋春香、寺脇扶美福田真知の5名です。今回のイベントに合わせて、ファイルを制作していただきました。アート作品もネットで見られる時代ですが、ファイルで作品を見ると、作風の変化や流れがわかりやすいことが挙げられます。ぜひ会場でファイルをお手にとってご覧頂けると幸いです。

almanac15 "depositors meeting 14"
12月22、23、24日
14:00-21:00
art & river bank
http://art-and-river-bank.net/_site_jpn/event/main.html
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【ご案内】In Studies vol.5「バーチャルアトリエ訪問」

2016-12-13 19:34:16 | お知らせ
今年最後のIn Studiesは美術作家・山本雄教さんをファシリテーターに、「バーチャルアトリエ訪問」します。アーティストでない方も「アトリエ」=作業場所、職場と拡大解釈していただき、ぜひお気軽にご参加ください。



In Studies vol.5「バーチャルアトリエ訪問」
ファシリテーター:山本雄教
■日時:2016年12月19日(月)19:00~
■場所:共同スタジオ ink 2F
京都市中京区猪熊通り三条上ル姉猪熊町325番地2
http://studio-ink.tumblr.com/
■参加費:無料・要予約(約8名程度)
■予約・お問合せ
メッセージをお送りいただくか、下記のアドレスまでご連絡ください。
yayamamamomototo@gmail.com(山本)

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常々、色々な方のアトリエ、作業場所にお邪魔してみたいなと思っています。しかし出不精で自分のアトリエにばかりこもっている僕は、なかなかそんな機会がありません。そこで今回は、ゼミにかこつけて皆さんの仕事場、作業場、アトリエについてお話しを聞かせてもらい、仮想のアトリエ訪問をさせていただきたいと思います。
参加者の方にお聞きしたい内容は以下の通りです。
①ご自身のアトリエの写真を見せて下さい。何枚でも歓迎です。また過去に使用していた場所のものもありましたらぜひ。
②現在の場所を選んだ理由や経緯があれば教えて下さい。
③お気に入りの道具など、仕事をするうえで欠かせないものや、こだわりなどあれば教えて下さい。
④その他アトリエについての色々なお話しをお教え下さい。自分以外のアトリエの話しでもかまいません。
いわゆる美術作家のアトリエだけではなく、様々な仕事をされている方の仕事場についてお話しをお聞きできれば幸いです。
ぜひ一緒に色々なアトリエを訪問しましょう!
山本雄教

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仕事が生まれる場所
平田剛志

 作品は「アトリエ」から生まれる。映画が映画館で作られていないように、レストランの料理が厨房で作られて、テーブルに運ばれるように、美術作品もまた「アトリエ」で制作された後に美術館やギャラリーに展示される。「アトリエ(atelier)」とは、美術家、工芸家、建築家の工房、作業場、仕事場、スタジオ(studio)を指すが、広義には、書斎や事務所を含むだろう。ならば、「アトリエ」は芸術家の特殊な場ではなく、「職場」だと言える。
 仕事は「職場」から生まれる。多くの人が仕事をしに「職場」に出勤し、一定時間勤務する。その労働の場で私たちはどのように過ごしているだろうか。オフィスや店舗、工場など、職場の環境に居心地よさを感じているだろうか。作業や仕事のため、どんな道具や工夫を用いているだろうか。自宅よりも多くの時間を過ごすこともある「職場空間」で、ストレスやハラスメントを感じずに過ごしているだろうか。あるいは、ノマドワークとして、快適な場があるだろうか。これはアーティストであれ、非アーティストであれ、「アトリエ」と「職場」に共通する問題である。
 つまり、「アトリエ」を考えることは、「働き方」を考えることである。師走の一日、「バーチャルアトリエ訪問」を通じて、これまでとこれからの「働き方」をいま一度考えてみたい。
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memorandum 382 趣味

2016-11-11 23:37:46 | ことば
趣味能力を甘く見ることは、つまり自己を甘く見ることである。なぜならば、趣味は人間の自由な——つまり機械的でない——反応の全てを支配しているからだ。これほど決定的なものはない。
スーザン・ソンタグ『反解釈』高橋康也・出淵博・由良君美・海老根宏・河村錠一郎・喜志哲雄訳、筑摩書房(ちくま学芸文庫)、1996年、432-433頁。

趣味は甘くない。一口(一言)に言えるものではなく、その人の膨大な時間や生き方が反映されているだろう。
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memorandum 381 表現できないもの

2016-11-10 23:27:37 | ことば
 最も厳密な意味では、どんな意識の内容でも表現できない。最も単純な感動でさえ、それをまるごと表現することは不可能である。だからあらゆる芸術作品は表現されえたものとしてだけでなく、何か表現できないものをあつかったものとして理解しなければならない。最もすぐれた芸術では、人は表現できないもの(<規範>の規則)、表現と表現できないもののあいだの矛盾につねに気づく。様式上の工夫はまた回避の技巧でもある。芸術作品のなかで最も可能性に富んでいる要素はしばしば沈黙である。
スーザン・ソンタグ『反解釈』高橋康也・出淵博・由良君美・海老根宏・河村錠一郎・喜志哲雄訳、筑摩書房(ちくま学芸文庫)、1996年、68頁。

言葉もまた同様だろう。「最も単純な感動でさえ、それをまるごと表現することは不可能である」。費やされた言葉は技巧であり、回避であり、沈黙である。言えなかったこと、書けなかったことの多さに途方にくれて言葉を失う。
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memorandum 380 芸術はあるもの、ある行為のなかの意志を対象化すること

2016-11-09 23:23:54 | ことば
 芸術はあるもの、ある行為のなかの意志を対象化することであり、意志を挑発し、誘発することである。芸術家の観点から見れば、これは意志の対象化だし、受け手の立場から見れば意志のために架空の舞台をつくってやることだ。
スーザン・ソンタグ『反解釈』高橋康也・出淵博・由良君美・海老根宏・河村錠一郎・喜志哲雄訳、筑摩書房(ちくま学芸文庫)、1996年、61頁。

芸術家の皆さま、意志のための架空の舞台をつくってください。

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memorandum 379 世界と出会う方法

2016-11-08 23:16:14 | ことば
芸術において世界を超克したり超越したりすることは同時に世界と出会う方法であり、世界のなかにある意志を鍛え陶冶する方法である。
スーザン・ソンタグ『反解釈』高橋康也・出淵博・由良君美・海老根宏・河村錠一郎・喜志哲雄訳、筑摩書房(ちくま学芸文庫)、1996年、59頁。

本当の芸術は世界を超克したり超越したりするものである。
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未読日記1252 『味がある。』

2016-11-07 23:19:33 | 書物
タイトル:味がある。
著者:マメイケダ
編集:堀部篤史(誠光社
デザイン:仲村健太郎
発行:京都 : 誠光社
発行日:c2016
形態:[96p] ; 18cm
内容:

購入日:2016年11月7日
購入店:誠光社
購入理由:
 In Studies vol.4「ア・ターブル! ごはんだよ!アートだよ!」の参考文献として購入。
 土曜日の京都新聞に掲載された小吹隆文氏の展覧会レビューで、本書の刊行記念展が誠光社で開催されていることを知り見に行く。パステルで画面いっぱいに描かれる食べ物がどれもおいしそう。残念なのは、この判型だろうか。もともと作家が同サイズの手帳に描いていることから、この判型になったようだが、手帳サイズのため見開き図版の絵が見にくい。中綴じにするか、1ページ1図版にしてくれたら、絵も大きく見れてもっとよかったのに。
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memorandum 378 芸術作品がなしうること

2016-11-06 23:06:38 | ことば
芸術作品がなしうることは、われわれに判断させ、一般化させることではなくて、何か特定なものを見させ把握させることである。この官能性が伴った把握の行為は芸術作品の唯一の有効な目標であり、唯一の完全な正当化である。
スーザン・ソンタグ『反解釈』高橋康也・出淵博・由良君美・海老根宏・河村錠一郎・喜志哲雄訳、筑摩書房(ちくま学芸文庫)、1996年、57頁。

たしかに私は芸術作品の「何か特定なものを見させ把握させること」に魅了されている。
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memorandum 377 偉大な芸術はすべて瞑想

2016-11-05 23:06:37 | ことば
偉大な芸術はすべて瞑想、動的な瞑想を惹き起こす。読者や聴き手や、観客が芸術作品のなかにあるものと実生活とをかりそめに同一視することによってどんなに昂奮したとしても、彼の究極的な反応は——彼が芸術作品に反応しているかぎり——憤りや是認を超えた冷静な、おちついた、瞑想的な、情緒的にものびやかなものでなくてはならない。
スーザン・ソンタグ『反解釈』高橋康也・出淵博・由良君美・海老根宏・河村錠一郎・喜志哲雄訳、筑摩書房(ちくま学芸文庫)、1996年、53頁。


芸術作品を見たとき、いろいろ考えが浮かんだり、思考が誘発されるのは、「瞑想」の作用なのかもしれない(「偉大な芸術」作品に限るが・・)。


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memorandum 376 芸術は道徳と関係がある

2016-11-04 23:34:49 | ことば
芸術は道徳と関係がある、と私は言いたい。こうした関係の第一点は、芸術が道徳的な喜びを生み出すということである。しかし、芸術に特有の道徳的喜びは、ある行為を是認したり、否認したりする喜びではない。芸術における道徳的な喜びは芸術がなしとげる道徳的な役割と同様、意識の知的満足のなかにある。
スーザン・ソンタグ『反解釈』高橋康也・出淵博・由良君美・海老根宏・河村錠一郎・喜志哲雄訳、筑摩書房(ちくま学芸文庫)、1996年、49頁。


芸術は喜びでありたい。
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