A PIECE OF FUTURE

美術・展覧会紹介、雑感などなど。未来のカケラを忘れないために書き記します。

未読日記457 「ミクロとマクロ」

2010-12-15 23:52:21 | 書物
タイトル:ミクロとマクロ――ミクロはマクロに向かい マクロはミクロに向かう
編集:はたよしこ
デザイン:西岡勉
作品写真・展示会場写真:大西暢夫
展示以外の外観写真:高石巧
印刷:スマイ印刷株式会社
発行:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA社会福祉法人滋賀県社会福祉事業団
発行:2010年
定価:500円
内容:
ボーダレス・アートミュージアムNO-MA(旧野間邸)にて開催されたボーダレス・アートミュージアムNO-MA秋の特別企画展《ミクロとマクロ  ミクロはマクロに向かい マクロはミクロに向かう》(2010年9月10日~11月28日)の展覧会カタログ。
A4変形判、カラー、18ページ

「ミクロとマクロ」はたよしこ(ボーダレス・アートミュージアムNO-MAディレクター)
「密度の誘惑 鎌江一美」はたよしこ
「幸せな大群集 上田志保」はたよしこ
「無限の時空へ 孫雅由」小口斉子(大阪芸術大学博物館学芸員)
「ミクロからマクロへ 富塚純光」はたよしこ
「ミクロとマクロから感じること〈点の集積〉 平町公」平町公
「読み替えVISION ムラギしマナヴ」はたよしこ
「終わらない記憶 吉田格也」はたよしこ
出品者略歴
作品リスト

購入日:2010年11月28日
購入店:ボーダレス・アートミュージアムNO-MA
購入理由:
本展の会場であるボーダレス・アートミュージアムは現代美術作家・高嶺格氏の著書『在日の恋人』や写真作品『ベイビーインサドン』に出てくる自身の結婚式の会場となったことで記憶にあり、いつか訪れたいと思っていた。
今展はアウトサイダーアートの作家と現代美術作家によるグループ展。人の内部へと向かう極小世界と「巨大で果てしない世界」へと探求を試みる作家たちの作品を取り上げた企画展である。今展の出品作家の1人である平町公氏の作品は前から気になっていたが、今展では近江八幡と安土城城址跡をモチーフに展示室全体を埋め尽くす鳥瞰図的な作品を出品していた。鑑賞者が作品の上に乗って作品を見るという鑑賞方法もユニークである。まさに地図の上から街を見下ろすかのように絵を見ていると、大名行列が描かれていたり、車や電車を見つけたりしておもしろい。マクロなスケールでありながら、細部のミクロを見るおもしろさを感じる作品である。
 展覧会としては、上田志保と孫雅由の点描的な描写、孫、平町、ムラギし、吉田のブルーの色彩が展覧会全体のイメージカラーとなっていたのも偶然とはいえ、興味深い。


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