菅家一比古さんから「言霊の華」が届いた。
以下、要約し記す。
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あなたの特性は一体何なのか?その特性を発揮してこそ、あなたの自己実現であり、天から与えられた使命の全うである。
十代、二十代と経験を積めば、三十代、四十代のいずれかに落ち着く所に落ち着く。即ち天命の方へと、特性に叶った方向へと道が見えてきたり、定まったりするものなのである。
あとは忍耐と根氣である。必ず芽が出てくる。若いころの経験や体験、逆境や試練は、天命なり特性なりを悟らせるため与えられたのである。忍耐と根氣は鎮魂するためには、なくてはならないもの。鎮魂することによって、自分の特性が花開(啓)く。鎮魂しなければ花開かない。
幕末の頃現れた二宮金次郎、全国六〇〇に及ぶ農村の立て直し、藩の財政改革、日光東照宮領の財政立て直しを果たし、時の将軍、幕府から大名格として江戸城に登ることを許された。居並ぶ大名たちは「一体どこの高貴なお方なのだろう」と感心した。
その所作、立ち居振る舞い、言葉遣いの見事さに皆唸ったと言われるほど美しいものがあった。それが実は鍬(くわ)と鋤(すき)から生まれたものとは誰も思いもよらない。
そう、二宮金次郎の鍬と鋤から生まれた鎮魂の美であり、輝きであり、力だった。与えられた、たとえ平凡な小さな仕事であっても、根氣と忍耐を持って魂を打ち込んで当たれば、「仕事」という作品は生命(いのち)が吹き込まれ光を放つ。そのとき実は自ら鎮魂される瞬間(とき)であり、光を放つ瞬間なのである。
心から尊敬する鍵山秀三郎先生(イエローハット創業者)の掃除道も素晴らしい鎮魂行と言える。まさに禊祓行(みそぎはらいぎょう)である。私どもが一年を通して行う禊行も最も尊い鎮魂システムと言える。
一流の仕事をする人は鎮魂度数が違う。自らの天命と特性が判れば、あとは根氣と忍耐だけである。必ず芽が出る。