福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

アーノルド ローベルの絵本

2019年12月18日 | 日記


週末は娘の本返却などに伴い
図書館に通うことの多い日々を送っております。


必然的に私も面白そうな絵本を見つけてしまい、
読む→返却→また新たな本を借りる

などを繰り返しております。


そんな中でふと気になる表紙とタイトルで
思わず借りてしまった本。




アイスクリームの国


まあ、子どもだったら夢見ちゃいますよね。
わかります。




中身の方も本格的なジェラートの山脈が出てきたり


なんだか、アイスクリームといっても甘ったるい感じではなく





なんかオシャレっていうか

いろんなタイプのアイスの形が出てきて




気球で探検しちゃって




絵もいいのですが
文章の方も幻想的といいますか、
不思議な世界観なのです。


まあ結局は男の子の想像の世界なのですが

ちょっとビートルズのジャケなどに描かれているようなサイケデリックな世界観だなあと思っていたら

作者のアントニー・バージェスさんは

あのキューブリックで有名になった伝説の映画「時計じかけのオレンジ」の作者だったのですね。


どうりでヤバめな感じございました。





そしてもう一作、読んでみて驚いたっていうか
意外だった!

という作品をご紹介。





がまくんとかえるくんシリーズでお馴染みの



アーノルド・ローベルさん


お話も素敵だし、絵も素敵です。

がまくんとかえるくんシリーズは
二人の心温まるやりとりにほっこりして感動して
本当に素敵だなあ〜と毎回思っております。





そんなお話なんだろうなあと



かえるくん以外にも色々な動物を題材に作品を作られていますので



他のも借りてみました。





そして衝撃を受けたのが(笑)



ふくろうくんです。


知っていらっしゃる方も多いと思いますが


ご紹介いたします 笑。






まず、「おきゃくさま」というタイトルのお話です。




冬のある日に、家の中でふくろうくんがくつろいでいると
外からドアをノックする音がするわけですよ。





ドアの外を見に行くと

吹雪の夜です。




というわけでノックの音は吹雪の音な訳ですよ。




そこで
「なんだ、きみうちに入りたいの」

と吹雪を家に入れてあげ


大変なことになるわけですね。
(予想通り)






で、


もうきみとは遊んであげない!

出てってくれ!!!


というわけになる訳です・・・・。




・・・・・。





そしてお次は

タイトルは
「こんもり おやま」


こちらは何のことかと思うでしょう?






ベッドに入ると足元にできる二つのこんもりとした山のことです。


で、ふくろうくんは
「なんだこれは?」

となる訳です。



で、布団をめくると”おやま”は無くなり、自分の足がある訳です。



ここで、こんもり二つの”おやま”は自分の足だとわかりますよね?(常人であれば)


しかし、ふくろうくんは

また布団をかけると、”こんもりおやま”ができるので

「なんなんだ!だれだきみは!!正体をあらわしてみろ!!!!」


と大暴れ。





布団をめくったりひっくり返したり
ドタンバタンと暴れまくった後


こんなんじゃベッドで寝れないよ!!!







リビングのソファーで寝るのです・・・・。



・・・・。






ここまでで


えっ、

自作自演っていうか・・・




というヤバめな雰囲気が随分と漂っています。






極め付けはこちらです。






「うえとした」


これも何のことかと思いますよね。







この絵が出来てた時に


えっ!、





もしや!!!







とある種の予感がします。






そうです。

階段の上と下です。



ふくろうくんは

階段の上にいると
「ぼくんちの1かいは
どうなってるのかなあ。
ぼくはいつもどっちかを
みおとしているんだよ。」

と、上にいるときは下にいるときの自分がわからない
下にいるときは上にいる自分がわからない。(物理的に当然のことです)



でもどうにか同時にわかることができるはずだと




猛烈ダッシュで

上に行っては

「おーい!」
と下に叫んでみて

また猛烈ダッシュで下り

上に向かって

「おーい!」

と言うのですが、

やはり二つ同時に見ることはできなかった


という話です。



ここら辺が最高潮ですかね。





この後「おつきさま」

というお話では





おつきさま、ついてこないで!
家に帰らなくちゃならないんだよ!


と振り向いてはお空に浮かんでいるおつきさんに

「ついてこないで!」

というお話です。



最後はふくろうくん、一人は寂しいのかな

って感じで終わるのですが



ふくろうという単独で過ごす動物の生態系を踏まえてのお話なんでしょうねえ。



上記の出来事は自分の幼少期にも身に覚えのある
子供の時に不思議だと思う出来事の現象ですが

わかっててやってるっていうか


ごっこ遊びとしてだったら、微笑ましいね。

みたいなことを

本気でやっているところにやや狂気を感じます(笑)。


主人に概要をざっと話してあげたら


「正気の沙汰じゃないな・・・。 笑」



と呟いておりました。




ちなみに息子は、この「ふくろうくん」のお話が大好きです。



他にも「きりぎりすくん」もなかなかで
癖のある虫たちが出てくるのですが

可愛いものです。

やはり「ふくろうくん」が一番のインパクトでしたよね。




アーノルド・ローベルはただもんじゃないな

ということがわかりました。




私の絵本紹介というものが
癖のある本ばかりですみません。笑





〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜お知らせ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


NEXTSTYLE Vol.2(動画)
https://www.youtube.com/watch?v=zQQdayIZAHU&feature=youtu.be

http://nextyle.tv/nexstar/fukui/



福音館書店 かがくのとも 年長児(5〜6歳児)
2019年度 7月号
「むしたちのおとのせかい」発売予定
https://www.fukuinkan.co.jp/maga/detail_kagaku/



WEBマガジン「マザール」
(8月8日アップ記事)http://www.kodomononaraigoto.net/totsugeki/163index.html




T-JAPAN
The New York Times Style Magazin
ニューヨークタイムズ スタイルマガジン日本版webにて
いま行くべき”必見”展覧会<2019年5月後半>に
私の駿府博物館さんの展示が選ばれました。
https://www.tjapan.jp/art/17272797/p3


日本テレビ「Stories ~あなたのライフを探す家〜」
バックナンバー
http://www.ntv.co.jp/stories/backnumber181229.html


ニューヨークタイムズ
スタイルマガジン日本版web

https://www.tjapan.jp/beauty/17214599


2018福島ビエンナーレ「重陽の芸術祭」展示(動画)https://youtu.be/G1BUs9ZFHwg



ドイツのギャラリー(作品取り扱い)
Micheko Galerie
https://www.artsy.net/partner-52b7bdb0ebad6427d500046d













最新の画像もっと見る