スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

移民と失業率

2011-11-26 20:13:53 | 考えてみたこと
スウェーデン英語紙、The localによると、
http://www.thelocal.se/37584/20111126/
失業者の中に占める移民(スウェーデン以外での出身者)の比率が年々増加傾向にあるそうだ。2005年1月においては全失業者の中の22%がスウェーデン以外の出身者であったが、現在その比率は35%まで増加しているそうなのだ。移民が就職しにくい状況なのである。これはこちら在住の日本人の方に伺っても確かで、なかなか仕事を見つけるのは難しいとの事であった。スウェーデン語の壁というのもあるし、世界的に景気が減退して企業の側に余裕が無くなっているというのもあるだろう。さらに問題となるのは各々の民族で「価値観が違う」のである。男女平等などの価値観が共有できない可能性があり、これはある意味言葉が通じない事より深刻かもしれない。それにしても中々困った状況である。
移民が就職出来なかった場合、困るのはその子供の世代である。両親が働いていないのを見て育っているのだから、子供も働くモチベーションは低くなる。そして親子そろって就職せず、政府からの生活保護の制度で生活をする、という事態が本当に起きる。これは別にスウェーデンに限った事ではなく、フランス、イギリス、スペインなど欧州各国で見られる現象である。スペインでも旅行中、移民2世と思われる集団と同じ電車に乗り合わせたが、正直あまり感心した態度ではなかった。7-8人の若い男性の集団で、車内で大声でおしゃべりをし、アラブ系?と思われるエスニックな音楽をかなりの大音量でかけているのである。見ていると手すりで遊んだり、床に唾をはいたり。。。困ったものである。もし自分が会社か何かの面接官だとして、こう言う人々を雇うか?と言われたら、確かに躊躇するかも知れない。ロンドン及びパリの暴動で、主な要因となったのはこういう若者達であったと言われている。
一方で移民から優れた人物が出る事もあり、一概に全ての移民がそうなる、と言う訳ではない。ただ今後日本が移民受け入れ策に舵を切る(または高齢化の結果、否応なしに雇わざるを得なくなる?)のであれば、この様な問題が発生しうる、という事は知っておく必要がある。
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