スウェーデン生活+その後

2010-2013年スウェーデンに在住し帰国。雑記、鳥・植物の写真
*海外情報はその当時のもの。
*禁無断転載

佐原その17

2014-10-25 22:00:38 | 日本国内旅行(佐原2014)
電車が入って来た。今回は駆け足で回った佐原であるが、実際には見どころはまだまだある。昆布を練り込んだ黒い蕎麦で有名な小堀屋本店(建物も非常に古いものである)や、今回は通り過ぎてしまったが山車会館も見るに値する場所である様だ。
小堀屋本店
また、この付近で有名なのは利根川の向こう側にある水郷佐原水生植物園、またその近くから発着する舟に乗る加藤洲十二橋めぐりなどもある。ただこれらはやはり車でないとちょっと回りきれなさそうである。
Wikipedia「水郷佐原水生植物園」
また佐原はその街並みを生かして映画やドラマのロケに頻繁に利用されている事でも有名である。宮尾登美子原作の「櫂」というドラマでは先の馬場本店がロケで使用されているし、2013年に日本テレビ系列で放映された「東京バンドワゴン」というドラマも佐原で撮影されている。先の伊能忠敬記念館の写真、良く見ると反対側に「東京バンドワゴン」の看板が見える筈である。
伊能忠敬記念館写真
一番の大物はカンヌ国際映画祭でパルムドールを獲得した今村昌平監督の「うなぎ」であろう。ただこの映画ではあえて昔の街並みではなく、「どこにでもある地方都市」としての佐原を使っている。ちなみに今年放映されたNHKドラマ「花子とアン」にも佐原のお寺が登場していたそうな。
Wikipedia「櫂(小説)」
Wikipedia「東京バンドワゴン」
Wikipedia「うなぎ(映画)」

最後は余った写真を適当に。上写真は佐原駅ホームに入ってくる帰りの電車。

下左から1・2枚目:帰りも田園風景が続く。野焼きの手前をヘルメットをつけた中学生らしき2人が自転車で通りすぎて行く。どこか懐かしい光景。
3枚目:途中で土手が見え、その上を車が走っているのが見えた。恐らくはこの土手の向こうが利根川である。
4・5枚目:お土産で買ってみた銚子のぬれ煎餅。やはり千葉とくればこれであろう。
Wikipedia「ぬれせんべい」

短かったがやはりフラフラしてみるのは楽しいものである。それにしても、日本の地方都市であってもこれだけの歴史と見るべきものを持っているのである。決して欧州の観光地にも負けてはおらぬ。見せ方や宣伝の仕方などあるのだろうが、コンテンツそのものは海外の観光客にも十分自信を持って見せられるのではなかろうか。

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佐原その16

2014-10-25 21:29:04 | 日本国内旅行(佐原2014)
さて、もう暗くなってきてしまった。自転車は「午後4時までに返却」なのだそうで、こうなると結構急がなくてはならない。フルスピードで帰ってきた。駅前のコンビニで飲料を買う。地方のコンビニはどこもそうであるが、駐車場のスペースが非常に広いのが特徴である(下左から3枚目)。大体において日本は都会より地方の方が車社会になって来ている様である。あまり自転車で移動するという発想はないのかも知れない。
夕暮れの佐原駅に入る。駅の柱を良く見ると東京からの距離が書いてあった。100km近く離れているのだ(下右から2枚目)。駅舎の待合室には佐原の大祭の山車のイラストが描いてあった。

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佐原その15

2014-10-25 21:11:31 | 日本国内旅行(佐原2014)
そして本殿にお参りする。荘厳な建物である。神様に祈願した内容は秘密である。
帰り路は少し参道から外れ、「要石」なるものを見てきた。一応神聖な石なのだろうから、現物はアップしないでおく。かつてこの地域に地震が多く、それを封じ込めるためにこの石を置いて地中のナマズを封じ込めたというもの。ちなみに鹿島神宮にも同じ石があるそうで、各々がナマズの頭と尾を抑えているのだそうである。恐らくはかつて、この地域は余程の地震多発地帯だったのであろう。それなりに人的被害も多かったのではなかろうか。そうでもなければこう言う伝説は生まれまい。
このルートを辿って外に出ると、再び道に迷ってしまったが、ようやく駐車場に向かう道を探りあてた。途中で「奥宮」なるものも発見したが、急いでいたのでお参りは出来ず。

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佐原その14

2014-10-25 16:11:47 | 日本国内旅行(佐原2014)
神社に入っていく。鳥居をくぐると、なだらかな坂道が続く。両脇には石灯籠の列が並ぶ。地元の人たちが歴代奉納を続けてきたものの様である。坂道を登りきると階段があり、その先に手を清める場所がある(下右から3枚目)。ここで目を引いたのが右側に位置する石灯籠である。「運輸大臣、山村新治郎」と書いてある(下右から1・2枚目)。この人物の名前だけ聞いて、何をした人物かすぐおわかりになるだろうか?なった方は相当の近現代史マニアと思うが。。。
あの「よど号ハイジャック事件」の際、乗客の身代わりに人質となって「よど号」に乗り込み、北朝鮮まで飛んだ人物である。この人物は佐原の出身だったのである。思わぬところで現代史に接触する事になった。
Wikipedia「山村新治郎(11代目)」


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佐原その13

2014-10-25 15:55:56 | 日本国内旅行(佐原2014)
さて、香取神宮である。東国三社といってこの香取神宮、鹿島神宮、息栖神社(茨城県)の三つは重要な神社らしい。
Wikipedia「香取神宮」
日本の古代神話に「イザナギ・イザナミ」の話が出て来るのを御存じの方は多いだろう。イザナミは多くの神を生んだ後、最後に火の神カグツチを産んだ際に火傷を負って亡くなってしまうのだが、これに怒ったイザナギはカグツチを切り殺し、その血から産まれた(このあたりは諸説あるらしい)のが経津主神(ふつぬしのかみ)、これを祀っているのがこの香取神宮である。日本の神話になじまない人でも、そのあとイザナギがあきらめきれずに冥府に行ってイザナミを取り戻しに行き、「決して後ろを振り向くな」との約束で連れ帰り、その途中、後少しというところで振り向いてしまってその腐乱した姿に恐れをなし。。というくだりは御存じではあるまいか。
Wikipedia「イザナギ」
門前には土産物屋が立ち並ぶ。大きい駐車場があり、やはり一般的には皆自動車で来るものらしい。自転車でやって来たのは自分くらいであろう。観光バスも何台か止まっていた。土産物としては草団子が名物らしいのだが、食べていない。コスモスがあちこちに咲き、また大型の観葉植物なども植えられていた。

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佐原その12

2014-10-25 00:45:40 | 日本国内旅行(佐原2014)
この鳥居から先はすこし人家もまばらになってしまう。何より困るのが「自転車の走る道の幅・道路状況が場所によってまちまち」である事なのである。ある場所では比較的広いスペースが自転車道になると思えば、ある場所は走るスペースが極端に狭くなったりする。更には平坦だったりでこぼこだったり。まあ、この道を延々と自転車で走って香取神宮に向かう変わり者など、自分くらいだからであろうが。。ただここでもトラックやら大型バスやらが飛ばして来る訳で、注意が必要である。
道端にはあちこちにコスモスが咲いている。見渡せば田んぼが一面に広がり、これはこれで気持ちが良い景色である。最後にようやく香取神宮に辿りついた。忠敬橋から所要時間、大体30分弱くらいか。ただしあくまで自分のタイムなので、一般化できるかどうかは知りません。念のため。

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佐原その11

2014-10-25 00:27:33 | 日本国内旅行(佐原2014)
市街地を忠敬橋から県道55号線に沿って出発する。いよいよ最後の目的地、香取神宮に向かう。自転車で果たして辿りつけるかどうか、少し心配になりつつママチャリのペダルをこぐ。さて如何に。県道55号は交通量自体はそれほど多い訳ではないが、観光用の大型バス、そして地元の建築業者と思われる大型のトラックなどが結構なスピードで飛ばしてくるので、そこそこ危険である。気をつけて走る必要がある。小野川から離れてしばらくは古い建物が残っているが、進むにつれて次第にそれも消えていき、ごく普通の地方都市の顔を見せてくる。
上写真は佐原三菱館といって、1914年建造の古い建物。昔の三菱銀行佐原支店の建物らしい。そして下左から2枚目は山車会館で佐原の大祭の時の山車を展示してある記念館。佐原の大祭はこの地区では屈指の大きな祭りで、この時期は交通も制限されるほどのにぎわいを見せるそうである。山車はこの祭りに使われ、各地区から古代の神様などの像をかたどったものを出す。詳細はウィキペディア参照。
Wikipedia「佐原三菱館」
Wikipedia「水郷佐原山車会館」
Wikipedia「佐原の大祭」
やがて鳥居が見えてきて、信号には「香取神宮入口」と書いてある。おお、もう少しで香取神宮か。。と思いきや、甘かった。ここからが長いのである。


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佐原その10

2014-10-24 23:51:31 | 日本国内旅行(佐原2014)
記念館から出てからしばらく周囲をフラフラ歩いて見た。古い建物が実に多い。良くこれだけ残ったものである。ただところどころ近代的な建物も混じるので、完全に古い建物だけとは行かないが。それでも川沿いの景色、一見の価値ありである。ちなみに上写真は伊能忠敬の住んでいた家である。川沿いの写真を並べてみる。
Wikipedia「伊能忠敬旧宅」

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佐原その9

2014-10-24 00:57:35 | 日本国内旅行(佐原2014)
そしてこの橋の近くにあるのが佐原で必見の場所、伊能忠敬記念館である。
伊能忠敬記念館
伊能忠敬の生涯、そしてゆかりの品などを見る事が出来る。それにしても想像を超える根気と忍耐の世界である。鉄道も自動車もない時代に日本全国の地図を作ろうと思い立ち、それを実行に移すと言うのは並大抵の気概では出来ぬ。アインシュタインの言った「私は天才ではない。ただ皆より長く一つの事と付き合っただけだ」という言葉、まさに彼にこそふさわしかろう。
ちなみに忠敬が作った地図の原本は既に火災で焼失して無く、その後に新たに献上された副本も関東大震災で焼失してしまった。現在残されているのは「コピーのコピー」しかないと言う事になる。その一部はこの記念館で見る事ができる。詳細はウィキペディア参照。
Wikipedia「大日本沿海輿地全図」

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佐原その8

2014-10-24 00:38:17 | 日本国内旅行(佐原2014)
川に沿って歩くと登場するのが樋橋(とよはし)である。
Wikipedia「樋橋」
元々は農業用水を通す水道橋であった。小野川の流れをダムを作って一部引いて来て、最終的にその小野川の上を通すという離れ業である。江戸時代に作られたものが原型らしいが、現在の物は観光用に新しく作りなおしたもの。30分に一回水が落ちる様になっていて、自分が通りかかった時にもちょうど水が落ちていた。この音から、別名をジャージャー橋という。AKB48のミュージック・プロモーションビデオにも出た事があるとか。

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